お知らせ

「スミレアオイハウス」での暮らしについて

2023年3月2日

<10/21(金)萩原修さん、葵さん講義>
<12/ 3(土)スミレアオイハウス(9坪の家) 見学会>

10/21(金) 第4回講義は萩原修さん、次女の葵さんに「スミレアオイハウス」での暮らしについて語って頂きました。

「スミレアオイハウス」の施主であり、住まい手である萩原さん家族。どのような経緯で9坪の家を建てる事になったのか、どのように土地を探し、計画の中でどのような人達と出会い、完成後、実際どの様に過ごし、感じたかなど体験を通したお話しをして頂きました。設計者からの講義が多い中、施主側の話、気持ちが聞ける貴重な講義となりました。

講義後の12/3(土)その内容を踏まえた上で、実際に東京都にあるスミレアオイハウスへ見学に行ってきました。

・スミレアオイハウス
増沢洵さん設計の「最小限住居」を小泉誠さんがリデザインして、1990年に建てられた建坪9坪の家です。東京都三鷹市にあり、並木道などもある静かな住宅街で目の前には大きな畑がありとても見晴らしのいい場所へ計画されました。夫婦、子供(女2人)合計4人で暮らすことを想定して計画された木造二階建ての住宅となります。

実際現地に行って…
敷地の前を通った瞬間「あっこれだ!」と圧倒されるプロポーションでした。
何と言っても目を引くのは道路から建物を見ると3分の2を覆う大きな4枚のガラス窓でしょう。外壁は白っぽい風合いで屋根は軒を出さずただ箱を置いたようなシンプルな外観、箱に窓を付けたシンプルで何ともバランスのとれたプロポーションだと感じ「最小限住居」という名前からはかけ離れた迫力がありました。

建物へ入ってみると半畳小さな玄関、小上がりの和室、6畳の居間、大きな窓に大きな吹き抜けで建坪9坪だとは思えないほどの解放感がありました。1階に水廻りがまとまっていて2階は小さな机が並んでいました。床材に無垢のパインを使用しており長年使われて日焼けや汚れによって変化した床は古民家のような雰囲気を出しています。
窓に大きな障子があり季節や温度、時間帯よって調整できるものとなっています。ちなみに、夜に外からの障子を見ると行燈のようで非常にきれいでした。

設計が家具デザイナーでもある小泉誠さんということもあり造作家具や間接照明など手の触れるところ、細部まで気配りの感じられる建物と感じました。9坪の家だと「収納が足りなさそう、狭そう」など思うでしょう。しかし、そんなことはありません。大きな窓、
吹き抜け空間、造り付けの収納が備えられてスペースが無駄なく有効活用されているからでしょう。

「スミレアオイハウス」の魅力を肌で感じ個人的に思ったのが、収納の大切さを学びました。これだけ小さな建物、収納力が足りない、狭い、など感じさせない工夫が至る所にあり、収納に関して熟考するいい機会となりました。
皆さんもぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

丸晴工務店の動画はこちら

https://youtube.com/shorts/np_Cc6A9tFA

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https://www.marusei-j.co.jp/田中敏溥さんのご自宅訪問〜不自由なんだけど自/

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