金に似た美しい光沢を放つ真鍮の特徴とは?
2023年1月12日木のインテリア空間によく似合う真鍮。
「名前も聞いたことあるし、何となく雰囲気のいい金属くらいしか知らない。」
という方も多いと思います。
そもそも真鍮とは何なのか?
どんな特徴があるのか?
どんなところで使うのが良いのか?
木の空間に相性ピッタリな真鍮の魅力をご紹介します。
目次
真鍮とは
銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金で、亜鉛が20%以上のものを指します。
別名「黄銅(おうどう)」や「ブラス」とも呼ばれます。
この「ブラス」は英語表記で「Brass」と書き、音楽のブラスバンドで使われるトランペットなどの楽器は真鍮で作られています。
その他にも、身近なところで五円硬貨にも真鍮が使われています。
銅と亜鉛の割合で大きく特性が変わり、亜鉛の含有量が少ないと赤みがかって柔らかく、亜鉛の含有量が多いと黄金色に近く硬くなります。熱によって加工しやすいため精密機器の部品や時計などの部品、建築で言えば蛇口や建具などに使用されます。
しかし、亜鉛の量が多くなるにつれて硬さは増し、その分脆さも増すため亜鉛45%以上では実用に耐えられません。
割合としては、銅65%・亜鉛35%が最も一般的と言われています。
真鍮の種類
丹銅(たんどう)
色は赤みが強く、真鍮の中でも光沢の美しさが特徴です。そのため、建築材料や装飾品に使用されます。
黄銅(おうどう)
アクセサリーや時計のパーツなどに使われていて、一番身近な真鍮です。
七三黄銅(銅70%・亜鉛30%)や六四黄銅(銅60%・亜鉛40%)といったものがあります。
快削黄銅(かいさくおうどう)
銅が57-61%、鉛が1.8-3.7%、鉄が0.5%以下、鉄+錫が1.0%以下、亜鉛は残部)
その名の通り、切削加工がしやすい真鍮のためネジやカメラ部品などの精密部品に使われます。
少量の錫(すず)を添加し、硬度、強度、耐海水性を高めたもの。主に船舶部品に使われます。
そのため海軍黄銅とも呼ばれます。
経年変化
真鍮が経年変化をする主な理由は空気に触れた時の酸化や人の手垢、埃によるものです。
経年変化をすると汚れたように感じてそれが好きじゃないという方もいらっしゃるかもしれませんが、経年変化は木の経年変化と同じで、使ってきた人たちの時間の刻みが味になり、趣きのあるアンティーク調となるため、経年変化後の方が好きという方もたくさんいます。
お好みで経年変化を楽しんでみるのもいいかもしれません。
メンテナンス
真鍮は水に弱いので、経年変化を楽しまれる方は綺麗な布で乾拭きをしてください。
また、元のピカピカした感じがお好きな方は、家にあるお酢でまず試してみてください。
お酢を入れた容器に全てが浸るように2〜3分ほどつけます。その後取り出しお酢をお水で洗い流して布で磨きます。
(取れにくい場合は、お酢に塩を入れて傷がつかないように軽く磨いてみてください。)
頑固な黒ずみの場合は、重曹と水を2:1の比率で混ぜペースト状にして磨きます。
こちらも傷がつかないように優しく磨いてください。
市販の金属研磨剤を使えば元の輝きを取り戻すこともできます。
おまけ
Louis poulsen
丸晴工務店でもご紹介できるLouis poulsenから、展示店舗および登録オンラインショップのみの限定販売される真鍮ランプがでました。
ポール・ヘニングセンが手掛けたPHランプシリーズの中から、特別仕様のPH3/3ペンダントとPH3/2テーブルを”2022年のPHリミテッドエディション”として販売を開始します。2023年1月31日までの期間限定にて販売です。
ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
https://www.louispoulsen.com/ja-jp/private
上手工作所
トップの写真は、「上手工作所」という真鍮の金物をたくさん扱うお店です。
タオルハンガーやドアハンドル、トップの写真にもなっているコートハンガー、収納家具からテーブルや椅子、照明までありますのでぜひ見てみてください。
こちらのブログにも照明など載ってます。
https://www.marusei-j.co.jp/センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜ル/