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暮らしを楽しむハーブを知ろう

2022年3月18日

春の暖かい陽を感じる季節になると、何か新しいことをやってみたい気持ちになって、可愛らしいお花や植物を植えてみたくなりますよね。

そこで香りもよく、暮らしにも役立つハーブを植えてみてはいかがでしょうか?

ハーブは昔から世界のいろいろな国で、人々の生活の中で使われてきました。

ハーブの歴史

メソポタミア(紀元前3000年ごろ)

胡麻やオリーブなどからとれた植物油を、燃料として利用していたり、サフラン、ミント、クローブを香辛料として使っていたことが、当時の粘土板に記されていました。

古代エジプト(紀元前2000年ごろ)

死んだ人をミイラにする時に、防腐作用をもつハーブのシナモン、ジュニパー、ペッパーなどを詰めて使いました。また、フランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)といった、中東に自生する樹木からとれる香り高い樹脂をねりあわせ、香油として体にぬったり、衣服に香りをたきしめたりしました。

古代ローマ(紀元前40年〜90年ごろ)

『薬物誌』という薬草辞典に、600種ほどのハーブの効能が書かれており、後の西洋医学に大きな影響を与えました。

日本(縄文・弥生時代)

山椒、蓬(よもぎ)、菊などが使われ、650年ごろには大陸から仏教と共にお香が伝わり、高貴な人々は菖蒲(しょうぶ)や菊などを入浴剤として楽しんだり、燻した薫香を着物にたきしめたりしました。

 

身近なハーブ

 

ジャパニーズハーブ

日本で生まれたことから、「ジャパニーズハーブ」とも呼ばれます。

山椒【さんしょう】(ミカン科  落葉樹)

実を乾燥させた粉末はピリッとした辛味とツンとした香りで七味唐辛子にも入ってます。

赤紫蘇・青紫蘇【あかじそ・あおじそ】(シソ科   一年草)

青紫蘇は別名、大葉。刺身などにそえて香りを楽しみます。

赤紫蘇の美しい紅色は梅漬けやジュースに。粉末は「ゆかり」というふりかけになります。

韮【にら】(ヒガンバナ科  宿根草)

じょうぶで育てやすく、春にのびるやわらかい茎を食べます。

一度植えると種が飛び、いろいろな場所から芽生えます。

芹【せり】(セリ科 宿根草)

香り高い春の七草の一つ。

日陰でも育つので、窓辺で水栽培もできます。

生姜【しょうが】(ショウガ科  宿根草)

夏に葉つきのしょうが、秋には根つきのしょうがが楽しめます。

体をあたためて、消化を助けてくれる力を持ち、根の砂糖漬けやジンジャーシロップにしても良いです。

胡麻【ごま】(ゴマ科  一年草)

種をしぼった胡麻油、香ばしく種を煎った炒り胡麻は、和食に欠かせません。

濃厚な味の黒胡麻、甘い白胡麻、深いコクの金胡麻があります。

他にも、浅葱(あさつき)や三つ葉、茗荷(みょうが)、畑山葵(はたけわさび)など日本で生まれたハーブはたくさんあります。

次にご紹介するのは、ハーブと言って思い浮かぶ外国からきた代表的なハーブです。

 

外国から来たハーブ

ローズマリー(シソ科  常緑樹)

ツンとした香りの葉が消化を助けることから、肉や魚料理、お茶などに使われます。

他のハーブとも相性が良く、防虫や鎮静作用もあり、サシェと呼ばれる香り袋に入れたり、お風呂に入れたりして香りを楽しむことができます。

オレガノ(シソ科  多年草)

独特の香りはトマトや卵の料理とよく合います。

花オレガノという花のきれいな品種もあります。

ワイルドストロベリー(バラ科  多年草)

いちごの野生種。消化を助ける力を持ち、葉や茎は乾燥させてお茶に、甘酸っぱい実は、たくさん収穫できたらジャムやジュースにできます。

セージ(シソ科  多年草)

園芸種のサルビアのなかまで、花が美しいです。

肉や魚の臭みをおさえて風味を増す効果があり、ソーセージの語源でもあるそうです。

ミント(シソ科  宿根草)

すーっとするさわやかな香りの葉は、サラダに混ぜたり、ドレッシングの風味づけや飲み物にも使われます。熱を下げる効果もあり、湿布剤にも使われます。

タイム(シソ科  多年草)

野菜のトマト煮、ローストチキン、白身魚のソテーなど、どのような素材の料理にもよく合います。

他のハーブとの相性がよいことから、ハーブ塩などのミックスハーブにも使われています。

レモングラス(イネ科  多年草)

熱帯地方ではすすきに似た花が咲き、葉にレモンのような香りがあります。

唐辛子を使うタイ料理とよく合い、お茶などにも利用できます。また、独特の香りには防虫効果もあります。

ユーカリ(フトモモ科  常緑樹)

ミントよりも清涼感あるスッとした香りは、のどの痛みを沈める効果があり、キャンディーなどに使われます。抗菌作用にもすぐれています。

イタリアンパセリ(セリ科  二年草)

普通のパセリとちがい、まったく苦味がなく、さっぱりしていて食べやすいです。

生の葉をサラダやソースに使ったりします。ビタミンやミネラルも豊富です。

ハニーサックル(スイカズラ科  落葉樹)

春にピンクや白、黄色などの甘い香りの花が咲きます。

花にはのどの痛みを和らげる作用があり、乾かした花をお茶にしたり、香水の原料にしたりします。

アーティチョーク(キク科  多年草)

つぼみのうちに収穫し、ガクと新芽をゆでてサラダなどに入れます。いものような独特の食感があります。

カモミール(キク科  一年草と多年草)

りんごに似た甘い香りの花と葉は、薬草茶になります。共に植えた植物の生長を助ける力を持つコンパニオンプランツ。

一年草のジャーマンカモミール、多年草のローマンカモミールなどがあります。

ティーツリー(フトモモ科  常緑樹)

オーストラリア先住民アボリジニの万能薬とされていました。

さわやかな香りの葉からとれる精油はインフルエンザ予防にも使え、強い殺菌力があります。

はちみつがとれる《マヌカ》という品種もあります。

 

育ち方

一年草のハーブ

種をまいて一年で花が咲き、種ができます。

春に種まきをして秋に花が咲く「春まき一年草」と、

秋に種をまいて、次の年の春に花が咲く「秋まき一年草」があります。

バジルや紫蘇、カモミール、ポットマリーゴールドなど。

二年草のハーブ

種をまいた初めの年には開花しません。

二年目の春に初めて開花し、種をつけます。

イタリアンパセリやコリアンダー(別名パクチー)、マロウなど

多年草のハーブ

毎年花を咲かせ、一年を通して枯れることがありません。

また、花がなくても葉によい香りがあるものもあります。

ラベンダーやタイム、ワイルドストロベリーなど

宿根草のハーブ

多年草の一つです。

花が咲き終わっても根が残り、次の年になると、そこから新芽がのびて、また生長します。

ミントやスイートバイオレット、レモンバームなど

 

まとめ

ハーブはいろいろな種類があり、育てるのは難しい。上級者がやるものと思いがちですが調べてみると意外と簡単で、気軽にプランターで始められます。庭づくりの一つとして挑戦してみてはいかがでしょう。

そして、ハーブの香りはリラックス効果をもたらしてくれるものも多く、おうち時間が増えた今自ら育てたハーブでお菓子作りやワンランク上の料理を作ってみてはいかがでしょうか?

また、お風呂に入れたり、ハーブティーを入れてリラックスしてみてもいいですね。

 

参考資料:ハーブを楽しむ絵本(あすなろ書房)

 

庭づくりのブログはこちらにもあります。

https://www.marusei-j.co.jp/気になるアプローチの植栽について/

丸晴工務店のYouTubeはこちら

https://youtu.be/YUpmzZoOI4Y

 

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