間取りによって変わってくる階段。どんな種類があるの?

住宅雑誌を読んでいると、色々な形の階段がみられます。

一般的な階段やおしゃれな螺旋階段だったり、

素材も木だったり鉄柱だったり、

階段の種類や特徴などを合わせて知っていると、

注文住宅をいざ建てるとなったとき、知っているだけで

設計士さんとの打ち合わせが楽しく、かつスピーディーに行えます。

設計が上手な人ほど階段の使い方が巧みで、余計な面積を取る無駄な空間として嫌われる階段ですが、実は階段こそ、プランニングの隠れた主役なのだそうです。

階段の基本的な寸法

住宅の階段の設計で最も大切な点は、人の足の運びを踏まえ、その役割・蹴り上げと踏み面の関係を理解することです。

階高を等間隔に割り付けることを「階段割り」と呼び、「蹴り上げ」は、その1段の寸法(R)です。「踏み面」は、階段の足を載せる水平面を指し、その先端を段鼻と言いますが、段鼻から次の段鼻より鉛直に下ろした位置までが踏み面寸法(T)で、蹴上げと同様に等間隔にしなければなりません。

建築基準法でも、住宅では、蹴上げ23㎝以下、踏み面15㎝以上、階段幅は75㎝以上とされています。

国土交通省 建築基準法制度概要集

https://www.mlit.go.jp/common/001215161.pdf

 

階段の種類はどんなものがあるの?

階段は床レベルの異なる所をつなぐ段形の通路で、段の平面形状により直進階段、矩折れ階段、折返し階段、回り階段、螺旋階段などに分けられます。

直進階段

鉄砲階段とも呼ばれます。

直進階段は、直線状に上り下りをする階段の形式です。

階段のデザインとしてはシンプルで純粋な形です。

視線の見通しがよく住宅の階段としては象徴的なデザインをすることができます。

 

側桁階段

側桁階段は、木造階段の中でも最も標準的な形式の階段です。

構成部材は、側桁、段板、蹴込み板からなっています。

踏込板や蹴込み板を側板で両側から挟み込むような構造で成り立っている階段の形式です。

蹴込み板のない側桁階段は、視線が通るので軽やかな印象を与えます。

空間を閉鎖的にしたくないときや光を通したいとき、階段下を収納などに利用したいときなどに選択されます。

 

ささら桁階段

ささら桁階段は、段板をささら桁で支えるシンプルな階段の形式です。

動的なささら桁の美しさと踏板のリズムが気持ちよく、高い意匠性から玄関ホールやリビング等のパブリックな空間に採用されることが多いです。

2本のささら桁で支える形式や1本のささら桁と壁面で支える形式などがあり、またささら桁の形状や手摺(てすり)の形状と取り付け方などでデザイン性の高いさまざまなバリエーションの階段がつくられています。

 

ひかりをとりこみ灯す家 https://www.marusei-j.co.jp/work_post/ひかりをとりこみ灯す家/ 

刻み動画はこちらhttps://youtu.be/oP52hfqbO-E

 

家族の絆が深まる住まい https://www.marusei-j.co.jp/work_post/家族の絆が深まる住まい/

 

力桁階段

力桁階段は、ささら桁階段の一種で段板を中央の斜めにかけ渡した力桁という大きな部材により支える構造の階段です。

シンプルな一本桁の直線階段のデザインは、構造的な強度とバランスが要求されます。

力桁の重厚感と力強さ、段板の軽やかさの対比とバランスが魅力であり、風や光を通し、視線が抜け、空間に開放感を与えることができる意匠性の高い階段です。

 

折り返し階段

折り返し階段は、階高の中間の高さに、踊り場を設け、180度転回させて上り下りする階段の形式です。

安全性が高く、上り下りのしやすい安心な階段形式です。

踊り場を持つ平面形状は、直通階段に比べて面積が多く必要となります。

上り下りのときに視線の方向が変わるという空間体験ができる階段です。

 

回り階段

回り階段は、コンパクトに平面に納めることのできる階段形式です。

一般の住宅では、直進階段と同様に、頻繁に採用されるタイプの階段です。

折り返し階段のように踊り場がなく、旋回するように回りながら上り下りする階段であるため、安全性は少し劣ります。

旋回する部分の踏面は、回転の中心から300㎜のところで150㎜以上確保されなければならない。

だんらんの家 https://www.marusei-j.co.jp/work_post/だんらんの家/

 

螺旋(らせん)階段

らせん階段は、平面形状が円形で中心の柱から格段板が環状になっています。

柱を中心としたらせん状に旋回しながら上り下りをする階段です。

上り下りのしやすさは折り返し階段や周り階段よりは劣りますが、設置面積がコンパクトでなにより流れるような美しい構造のフォルムは、インテリア空間のシンボルとなります。

上下に動きながら同時に360度に視界の変化を楽しむことができる階段の形式です。

木製のらせん階段もありますが、住宅の階段ではスチール製の方が納まりも比較的容易で、軽やかなイメージから採用されるケースが多いです。人が直接触れる、段板や手摺には木を使うことが多いです。

まとめ

今回、何種類かの階段をご紹介しましたが、先にもお話ししたように、設計が上手な人ほど階段の使い方が巧みで、設置する場所、面積、見せ方全てにおいて、プランニングの隠れた主役なのです。

それを知ると設計士の意図する階段の配置などが理解でき、楽しい家づくりができるのではないでしょうか。

 

そのほか階段を作ってる動画はこちら

https://youtu.be/lLPdM2fWmWo

 

床柱の最高級品とも呼ばれる黒檀(コクタン)

先月、解体現場から黒檀の床柱がありました。

とても黒々として美しく思わずカメラを手に取りました。

床柱としては、かつて貴重な輸入材だったため、贅沢なものとされていました。

そんな「黒檀(コクタン)」についてお話しです。

黒檀(コクタン)とは

【樹名】

 コクタン

【科名】

 カキノキ科カキノキ属

【心材の色】

 黒色

【辺材の色】

 灰白色
【産地】

 インド、スリランカ、ミャンマーなど東南アジアに広く分布

【加工性】

 硬く困難

【塗装性】

 無塗装で磨き上げられることが多い

【適応箇所】

 床周りに適する

【主要用途】

 床材、家具材、弦楽器

 

コクタン(黒檀)の主な用途は床柱、床周り関係の装飾材です。

仏壇にもよく使われます。ギターなどの弦楽器の指板やピアノの黒鍵もコクタンの真黒が好まれ、白鍵が象牙のコンビが最高のものとされています。

クラリネットなどの管楽器、バイオリンの弦糸巻、カスタネットもコクタンが使われています。

さまざまな黒檀「コクタン」

 

琉球黒檀(リュウキュウコクタン)

日本に生えている木の中でも最も重くて硬い木の部類に入ります。

縞黒檀(シマコクタン)や真黒(マグロ)よりも硬いです。

 

青黒檀(アオコクタン)

黒檀の中では、真黒(マグロ)と共に最高級と位置付けられて、削っている時に見事な光沢のある深緑色が出ます。

 

縞黒檀(シマコクタン)

黒檀の中で黒と茶色の縞模様を形成しているものをシマコクタンと呼びます。

フィリピン産のカマゴンは、日本でシマコクタンとして流通している場合がありますが、正確にはシマコクタンには含まれません。カマゴンは、やや不快な臭いがするため、見極めのポイントになります。

 

ペールムーンエボニー

黒檀の中では、非常に加工しやすく、日本では楽器材としての流通がほとんどで、ギターの指板やボディに使われます。

材の見た目はクロガキに似ています。

 

本黒檀(ホンコクタン)

黒檀の中でも、東南アジアで産出される本黒檀が最も硬く、黒檀の中でもランクが高いです。

現在は、伐採が禁止のため手に入りにくいです。

 

真黒(マグロ)

材が真っ黒なので見た目通り「真黒(マグロ)」と呼ばれます。

アフリカ産の真っ黒なコクタンの総称で、見た目には本黒檀との見分けがつきにくいです。

マグロの中でも、木肌に艶があるのはカメルーンエボニー、艶なしはマダガスカルエボニーです。

 

参考資料・引用元:誠文堂新光社「木材加工面がわかる樹種辞典」

購入はこちらhttps://www.seibundo-shinkosha.net/book/lifestyle/19474/

 

最後に

こういった廃材を使い、神社のお祭りで使う木札にしたりといい材が出た時はリサイクルも行うそうです。

解体して全てがゴミではなく、新しく命を吹き込むということは、今の世の中でとても大切なことだと思います。

便利な世の中になりつつありますが、転生輪廻の心を持ち続けていきたいです。

 

お米から出来たクレヨン”たまゆら すずめ”

2020年12月に新築されたOBさんのお宅へ1年点検へ行きました。

お家の方はとても綺麗に使用していだいておりまして、お家も喜んでいるように感じました。

 

また、ちょっとしたお話からお施主さんが作っている素晴らしい素敵なお土産を頂きました。

それが、とても可愛らしく素敵でしたので、ご紹介したいと思います。

「たまゆら すずめ」のお米で出来たクレヨン

それは、まるであめのようにカラフルで見る人を幸せにするクレヨンでした。

日本の素材に触れ、季節を味わう。 暮らしを彩り、想いを添える。

旬の色を楽しむ、大切な方への贈り物に、季節の色を愛でる暮らし。

HPにあるこの言葉のとおり、それぞれのクレヨンが季節の色がテーマとなっています。

ぜひHPものぞいてみてください。

とてもおすすめです。

 

「たまゆら すずめ/色とお菓子と」

https://tamayurasuzume0919.stores.jp

 

 

 

こちらのブログも見てください。

https://www.marusei-j.co.jp/日向ぼっこ/

 

暮らしを楽しむハーブを知ろう

春の暖かい陽を感じる季節になると、何か新しいことをやってみたい気持ちになって、可愛らしいお花や植物を植えてみたくなりますよね。

そこで香りもよく、暮らしにも役立つハーブを植えてみてはいかがでしょうか?

ハーブは昔から世界のいろいろな国で、人々の生活の中で使われてきました。

ハーブの歴史

メソポタミア(紀元前3000年ごろ)

胡麻やオリーブなどからとれた植物油を、燃料として利用していたり、サフラン、ミント、クローブを香辛料として使っていたことが、当時の粘土板に記されていました。

古代エジプト(紀元前2000年ごろ)

死んだ人をミイラにする時に、防腐作用をもつハーブのシナモン、ジュニパー、ペッパーなどを詰めて使いました。また、フランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)といった、中東に自生する樹木からとれる香り高い樹脂をねりあわせ、香油として体にぬったり、衣服に香りをたきしめたりしました。

古代ローマ(紀元前40年〜90年ごろ)

『薬物誌』という薬草辞典に、600種ほどのハーブの効能が書かれており、後の西洋医学に大きな影響を与えました。

日本(縄文・弥生時代)

山椒、蓬(よもぎ)、菊などが使われ、650年ごろには大陸から仏教と共にお香が伝わり、高貴な人々は菖蒲(しょうぶ)や菊などを入浴剤として楽しんだり、燻した薫香を着物にたきしめたりしました。

 

身近なハーブ

 

ジャパニーズハーブ

日本で生まれたことから、「ジャパニーズハーブ」とも呼ばれます。

山椒【さんしょう】(ミカン科  落葉樹)

実を乾燥させた粉末はピリッとした辛味とツンとした香りで七味唐辛子にも入ってます。

赤紫蘇・青紫蘇【あかじそ・あおじそ】(シソ科   一年草)

青紫蘇は別名、大葉。刺身などにそえて香りを楽しみます。

赤紫蘇の美しい紅色は梅漬けやジュースに。粉末は「ゆかり」というふりかけになります。

韮【にら】(ヒガンバナ科  宿根草)

じょうぶで育てやすく、春にのびるやわらかい茎を食べます。

一度植えると種が飛び、いろいろな場所から芽生えます。

芹【せり】(セリ科 宿根草)

香り高い春の七草の一つ。

日陰でも育つので、窓辺で水栽培もできます。

生姜【しょうが】(ショウガ科  宿根草)

夏に葉つきのしょうが、秋には根つきのしょうがが楽しめます。

体をあたためて、消化を助けてくれる力を持ち、根の砂糖漬けやジンジャーシロップにしても良いです。

胡麻【ごま】(ゴマ科  一年草)

種をしぼった胡麻油、香ばしく種を煎った炒り胡麻は、和食に欠かせません。

濃厚な味の黒胡麻、甘い白胡麻、深いコクの金胡麻があります。

他にも、浅葱(あさつき)や三つ葉、茗荷(みょうが)、畑山葵(はたけわさび)など日本で生まれたハーブはたくさんあります。

次にご紹介するのは、ハーブと言って思い浮かぶ外国からきた代表的なハーブです。

 

外国から来たハーブ

ローズマリー(シソ科  常緑樹)

ツンとした香りの葉が消化を助けることから、肉や魚料理、お茶などに使われます。

他のハーブとも相性が良く、防虫や鎮静作用もあり、サシェと呼ばれる香り袋に入れたり、お風呂に入れたりして香りを楽しむことができます。

オレガノ(シソ科  多年草)

独特の香りはトマトや卵の料理とよく合います。

花オレガノという花のきれいな品種もあります。

ワイルドストロベリー(バラ科  多年草)

いちごの野生種。消化を助ける力を持ち、葉や茎は乾燥させてお茶に、甘酸っぱい実は、たくさん収穫できたらジャムやジュースにできます。

セージ(シソ科  多年草)

園芸種のサルビアのなかまで、花が美しいです。

肉や魚の臭みをおさえて風味を増す効果があり、ソーセージの語源でもあるそうです。

ミント(シソ科  宿根草)

すーっとするさわやかな香りの葉は、サラダに混ぜたり、ドレッシングの風味づけや飲み物にも使われます。熱を下げる効果もあり、湿布剤にも使われます。

タイム(シソ科  多年草)

野菜のトマト煮、ローストチキン、白身魚のソテーなど、どのような素材の料理にもよく合います。

他のハーブとの相性がよいことから、ハーブ塩などのミックスハーブにも使われています。

レモングラス(イネ科  多年草)

熱帯地方ではすすきに似た花が咲き、葉にレモンのような香りがあります。

唐辛子を使うタイ料理とよく合い、お茶などにも利用できます。また、独特の香りには防虫効果もあります。

ユーカリ(フトモモ科  常緑樹)

ミントよりも清涼感あるスッとした香りは、のどの痛みを沈める効果があり、キャンディーなどに使われます。抗菌作用にもすぐれています。

イタリアンパセリ(セリ科  二年草)

普通のパセリとちがい、まったく苦味がなく、さっぱりしていて食べやすいです。

生の葉をサラダやソースに使ったりします。ビタミンやミネラルも豊富です。

ハニーサックル(スイカズラ科  落葉樹)

春にピンクや白、黄色などの甘い香りの花が咲きます。

花にはのどの痛みを和らげる作用があり、乾かした花をお茶にしたり、香水の原料にしたりします。

アーティチョーク(キク科  多年草)

つぼみのうちに収穫し、ガクと新芽をゆでてサラダなどに入れます。いものような独特の食感があります。

カモミール(キク科  一年草と多年草)

りんごに似た甘い香りの花と葉は、薬草茶になります。共に植えた植物の生長を助ける力を持つコンパニオンプランツ。

一年草のジャーマンカモミール、多年草のローマンカモミールなどがあります。

ティーツリー(フトモモ科  常緑樹)

オーストラリア先住民アボリジニの万能薬とされていました。

さわやかな香りの葉からとれる精油はインフルエンザ予防にも使え、強い殺菌力があります。

はちみつがとれる《マヌカ》という品種もあります。

 

育ち方

一年草のハーブ

種をまいて一年で花が咲き、種ができます。

春に種まきをして秋に花が咲く「春まき一年草」と、

秋に種をまいて、次の年の春に花が咲く「秋まき一年草」があります。

バジルや紫蘇、カモミール、ポットマリーゴールドなど。

二年草のハーブ

種をまいた初めの年には開花しません。

二年目の春に初めて開花し、種をつけます。

イタリアンパセリやコリアンダー(別名パクチー)、マロウなど

多年草のハーブ

毎年花を咲かせ、一年を通して枯れることがありません。

また、花がなくても葉によい香りがあるものもあります。

ラベンダーやタイム、ワイルドストロベリーなど

宿根草のハーブ

多年草の一つです。

花が咲き終わっても根が残り、次の年になると、そこから新芽がのびて、また生長します。

ミントやスイートバイオレット、レモンバームなど

 

まとめ

ハーブはいろいろな種類があり、育てるのは難しい。上級者がやるものと思いがちですが調べてみると意外と簡単で、気軽にプランターで始められます。庭づくりの一つとして挑戦してみてはいかがでしょう。

そして、ハーブの香りはリラックス効果をもたらしてくれるものも多く、おうち時間が増えた今自ら育てたハーブでお菓子作りやワンランク上の料理を作ってみてはいかがでしょうか?

また、お風呂に入れたり、ハーブティーを入れてリラックスしてみてもいいですね。

 

参考資料:ハーブを楽しむ絵本(あすなろ書房)

 

庭づくりのブログはこちらにもあります。

https://www.marusei-j.co.jp/気になるアプローチの植栽について/

丸晴工務店のYouTubeはこちら

https://youtu.be/YUpmzZoOI4Y

 

大作稲荷神社の遷宮がタウンニュースに

地元読売ランド前駅よりほど近いところに、大作稲荷神社という古くから農耕の神様として祭られている神社があります。その社殿の新築工事を丸晴工務店が担当させて頂きました。

今回、その新しくした新社殿の完成にあたり「仮殿祭」と「正遷座奉祝祭」が執り行われ、

その様子が地元誌のタウンニュースに掲載されました。

タウンニュースの一部ご紹介します。

境内の石塔には「明和元年11月」(1764年)と刻まれ、古くから農耕の神様として祭られてきたと言われている。2月の「初午祭」には境内にのぼりを上げ、当番の家に集まって酒食を共にする年1回の習わしがある。

参列者に向け、山本宮司は「一生のうちに巡り会えることが大変尊いこと」と語り、「先祖の方々も喜ばれている。これを機に厚い信仰とますますの発展を祈念する」と思いを込めた。

代表者、原田貴好さんは「長年の懸案だったが、お稲荷さんが皆さんのおかげできれいになった」と感謝。

地域の古い八百万の神様は、心の支えになる。目の前に保育園もあり、子どもたちも手を合わせてくれることと思う。地域を守っていただけるように、これからも大切にしていきたい」と胸中を語った。

 

こんな歴史的な行事に参加することができ、丸晴工務店としても地域のお役に立てたと喜びを感じます。

 

恒例の丸晴課外授業が2年ぶりに開催されました。

今日は、丸晴工務店からほど近い小学校の課外授業”バターナイフ作り”が、2年ぶりに行われました。

朝から夕方にかけて3クラスが交互で訪れました。

入り口まで来ると元気な挨拶と元気な笑顔を見せてくれ、皆ウキウキして席につきました。

丸晴工務店の会長濃沼晴治が話し始めると、子供たちは真剣な表情。

”バターナイフ”は、会長が自ら100個を工場にて形を作り、仕上げの部分を残したものでした。

会長は、その仕上げ方法について説明を行います。

「まずは、バターナイフの面を取ってもらいます。刃はとても危ないから必ず手前から外に向けて動かします。1㎜〜1.5㎜を削るイメージです。そしてそれが終わったらヤスリをかけてまあるく仕上げます。」

と説明をすると、子供たちはそれぞれ削るバターナイフを見つめイメージを膨らましていました。

 

先生から開始の合図があると、子供たちは早速手を動かし削っていきます。

しかし、彫刻としか持ったことのない子供たちは握ることさえままなりません。

恐る恐る削る子もいれば、刃の向きを逆に持って削ろうとする子も。

会長が子供たちのところを周り、丁寧に削り方を教えてあげていました。

 

初めは恐る恐るだった子たちも

削っていくうち慣れてきたのか上手に削っていました。

 

他にも会長の作品である神棚を観察したり、

大工道具である墨壺に興味を持って観察している子たちもいました。

子供たちの目はとても純粋で

見たことのないもの触れたことのないものを

真剣な眼差しで見ていました。

最後は、席につき体験についての感想をいただきました。

みんないい経験ができましたとお礼を言って頂きました。

また、大工の仕事に興味を持ち仕事にしたいと言って頂いた子もいました。

 

こういった体験学習を行うことで地域の活性化や子供たちにとって成長するいい機会になれば、開催するものとしても幸いです。

これからも地域の貢献に繋がることを丸晴工務店は続けていきたいです。

丸晴工務店の試み

https://www.marusei-j.co.jp/デザイナーさんとの取り組み/

丸晴工務店のYouTube

https://youtu.be/t1qCDWsrda4

今年度も4月15日より多摩川建築塾を開催します!

木造住宅の設計を、探求し続ける設計士や住宅に関わる者のための学びの場、”多摩川建築塾”が、今年度も4月から始まります。

 

初回は、建築家の”泉幸甫さん”。

住宅の基本は”いるだけで楽しい、何気ない日々の器”である。

と著書に書いている泉幸甫さん。

日本の住風景や街並みが美しくなって欲しいという思いから、

地域の素材で地域の職人によってつくる風土を生かした住宅をつくることをすすめ、

多くの建築をしている地域工務店への設計力を高めるために設計指導を行っています。

https://izumi-arch.com

 

第二回は、建築家の”堀部安嗣さん”

https://horibe-aa.jp

第三回は、木構造建築で有名な”山辺豊彦さん”

http://mokuzoushisetsu.or.jp/architect/architect-558/

第四回は、9坪ハウスをリデザインした、デザインディレクターの”萩原修さん”と次女の”萩原葵さん”

https://motion-gallery.net/projects/sahouse

第五回は、昨年度も素敵なお話を頂きました、有名建築家の”三澤文子さん”

https://ms-a.com
第六回は、何度もご講義頂いております、有名建築家”横内敏人さん”

https://www.yokouchi-t.com

 

どの先生方も人の暮らしとはどんなものかを考えた建築を行なっており、

建てるお家は空間に温かみのあるものばかりです。

そんな先生方から建築とはどんなものなのか、

忘れてはいけないものや探求する心を学びます。

地域工務店が地域をより良くするため、自分たちには何ができるのか、

何をするべきなのかを考えながら日々丸晴工務店は探求し続けていきます。

かわさきSDGsゴールドーパートナーに認証されました。

SDGsとは何か

SDGsとは「Sustainable Development Goals(サステイナブル・ディベロップメント・ゴールズ)」の略で、「持続可能な開発目標」という意味です。2015年9月に国際連合サミットで採択されました。2030年までに達成するべき17個の目標と、「いつまでに、何を、誰が、どのようにして取り組むか」を表した、169のターゲットから成り立っています。

持続可能な開発目標」とは、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを受けられるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。

 

 

貧困をなくそう

あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

あらゆる形態の貧困の根絶は依然として、人類が直面する一つの重要課題となっています。全世界で極度の貧困の中で暮らす人の数は、1990年の19億人から、2015年の8億3600万人へと半分以下に減少しましたが、未だに多くの人が、人間の基本的ニーズを満たせないでいます。

全世界で8億人以上が今でも、1日1ドル25セント未満で暮らし、十分な食料やきれいな飲み水、衛生施設を利用できない人々が多くいます。中国やインドなどの国々では、経済の急成長によって、数百万人が貧困から抜け出しましたが、その進捗は男女間で一様ではありません。女性は雇用や教育、資産へのアクセスの不平等により、貧困状態に陥る確率が男性よりも高くなっています。

世界で極度の貧困の中で暮らす人々の80%を占める南アジアやサハラ以南アフリカなどの地域でも、大きな進捗がみられていません。気候変動や紛争、食料不安により新たな脅威が生じる中で、この割合は今後、さらに上昇すると見られています。

持続可能な開発目標(SDGs)は、私たちが開始した取り組みを完了し、2030年までにあらゆる形態の貧困に終止符を打つという大胆なコミットメントです。そのためには、脆弱な状況の中で暮らす人々に対象を絞り、基本的な資源とサービスへのアクセスを改善し、紛争や気候変動関連の災害で被災したコミュニティを支援することが必要です。

貧困の解消は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

飢餓をゼロに

飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

過去20年間の経済の急成長と農業生産の拡大により、栄養不良の人の割合はほぼ半減しました。かつては飢饉や飢餓に苦しんだ多くの開発途上国は、社会的最弱者層の栄養ニーズを満たせるようになっています。中央アジア、東アジア、ラテンアメリカ・カリブの各地域は、極度の飢餓撲滅に向けて大きな進捗を遂げています。

これらはいずれも、ミレニアム開発目標(MDGs)で定められた目標達成に向けた重要な成果です。しかし残念ながら、極度の貧困と栄養不良は依然として、多くの国々の発展を妨げる大きな障害となっています。2014年の時点で、主として環境破壊や干ばつ、生物多様性の損失の直接的結果として、7億9500万人が慢性的な栄養不良に陥っていると見られています。また、9000万人を超える5歳未満児が低体重です。そしてアフリカでは、今でも4人に1人が空腹のまま眠りについています。

持続可能な開発目標(SDGs)は、2030年までにあらゆる形態の飢餓と栄養不良に終止符を打ち、子どもや社会的弱者を始めとするすべての人が1年を通じて、栄養のある食料を十分に得られるようにすることを狙いとしています。そのためには、小規模農家の生活と能力を向上させ、土地や技術、市場への平等なアクセスを与えることにより、持続可能な農業規範を推進しなければなりません。また、国際協力によってインフラと技術への投資を確保し、農業生産性を改善する必要もあります。私たちは他のSDGsの目標も同時に達成することで、2030年までに飢餓に終止符を打つことができるのです。

飢餓をなくすことは、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

ミレニアム開発目標(MDGs)の策定以来、幼児死亡率の引き下げ、妊産婦の健康改善、HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病対策の分野では、歴史的な成果が得られました。1990年以来、予防可能な病気による子どもの死者は50%以上減少しています。妊産婦の死者も全世界で45%減少しました。HIV/エイズの新規感染者数も2000年から2013年にかけて30%減少したほか、620万人以上がマラリアから救われています。

この素晴らしい進捗にもかかわらず、5歳の誕生日を迎えられずに命を落とす子どもは依然として600万人を超えています。毎日、はしかや結核など、予防可能な病気で1万6000人の子どもが命を失っています。妊娠と出産によって生じる合併症で死亡する女性の数は1日数百人を数え、開発途上地域の農村部では、医療専門家の付き添いのある出産件数が全体のわずか56%に留まっています。依然としてHIVが猛威を振るうサハラ以南アフリカでは、エイズが思春期の若者世代で最大の死因となっています。

これらの死は、予防と治療、教育、予防接種キャンペーン、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)関連のケアやサービスを受けることによって回避することができます。持続可能な開発目標(SDGs)は、エイズ、結核、マラリアその他の感染症の蔓延を2030年までに食い止めるという、大きな誓約をしています。その狙いは、医療を完全に普及させ、すべての人が安全で効果的な医薬品とワクチンを利用できるようにすることです。ワクチンに関する研究開発への支援は、手ごろな価格の医薬品の提供とともに、目標達成のための不可欠な要素となっています。

健康と福祉の推進は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

質の高い教育をみんなに

すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

すべての子どもに初等教育を普及するという目標の達成に向けて、2000年以降、大きな進捗が見られています。開発途上地域の就学率は2015年に91%に達し、全世界で学校に通えていない子どもの数はほぼ半減しました。識字率も劇的に改善し、学校に通う女児の数は以前よりもはるかに多くなりました。いずれも特筆すべき成果といえます。

しかしながら、開発途上地域では高い貧困率や武力紛争、その他の緊急事態といった大きな課題に直面しています。西アジアと北アフリカでは、武力紛争の長期化によって、学校に通えない子どもの割合が増えています。これは懸念すべき事態です。サハラ以南アフリカの初等教育就学率は、1990年の52%から2012年には78%へと上昇し、開発途上地域の中で最大の進捗を遂げていますが、それでもなお大きな格差が残っています。最貧層世帯の子どもは、最富裕層世帯の子どもよりも学校に通っていない率が4倍高くなっています。都市部と農村部の間にも、依然として大きな格差が残っています。

すべての人に包摂的で質の高い教育を普及させるという目標は、持続可能な開発にとって、教育が最も有効かつ効果的な手段であるということを再認識するものです。この目標は、2030年までにすべての男女が無償で初等・中等教育を修了することを目指しています。また、職業訓練の平等な機会を提供し、ジェンダーと貧富による格差を解消することで、全世界で質の高い高等教育機会を提供することも、この目標の一つの狙いです。

質の高い教育の普及は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

ジェンダーの平等を実現しよう

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

女性のエンパワメントとジェンダーの平等は、持続可能な開発を促進するうえで欠かせません。女性と女児に対するあらゆる形態の差別に終止符を打つことは、基本的人権であると同時に、他のすべての開発領域に対して波及効果があります。

国連開発計画(UNDP)は2000年以降、国連のパートナーやその他の国際社会とともに、ジェンダーの平等を活動の中心に据え、素晴らしい成果を達成してきました。学校に通う女児の数は15年前よりも増え、多くの地域で初等教育において男女平等を達成しました。農業以外の雇用者に女性が占める割合は、1990年の35%から、現在は41%にまで増えています。

持続可能な開発目標(SDGs)は、こうした成果を土台として、あらゆる場所で女性と女児に対する差別に終止符を打つことを狙いとしています。一部の地域では、雇用機会の不平等が未だに大きいほか、労働市場でも男女間に格差が見られます。性的な暴力や虐待、無償ケアや家事労働の不平等な分担、公の意思形成における差別は、依然として大きな障壁となっています。

リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)関連のケアやサービスへのアクセスを確保し、土地や財産などの経済的資源に対する平等なアクセスを女性に認めることは、この目標の実現に欠かせないターゲットです。公職に就く女性の数は前例にないほど増加していますが、あらゆる地域でより多くの女性リーダーが生まれれば、ジェンダーの平等促進に向けた政策と法律制定の強化に役立つことでしょう。

ジェンダーの平等は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

安全な水とトイレを世界中に

すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

水不足の影響は、全世界の人の40%に及んでいますが、この驚くべき数字は、気候変動の影響によって地球の気温が上昇するにつれ、さらに大きくなることが予測されています。1990年以来、新たに21億人が改善された水と衛生にアクセスできるようになりましたが、安全な飲み水の供給量減少は、世界中で深刻な問題となっています。

2011年には、41か国が水ストレスを経験しましたが、うち10か国では、再生可能な淡水が枯渇寸前となり、従来と異なる水源に頼らざるを得ない状態となっています。干ばつの多発や砂漠化は、既にこうした動向に拍車をかけています。2050年までに、4人に1人以上が慢性的な水不足の影響を受ける可能性が高いと見られています。

2030年までに、安全で手ごろな飲み水への普遍的なアクセスを確保するためには、インフラの整備に投資し、衛生施設を提供するとともに、あらゆるレベルで衛生状態の改善を促すことが必要です。水不足を緩和するためには、森林や山地、湿原、河川など、水関連の生態系の保護と回復が欠かせません。水の利用効率の改善を働きかけ、開発途上地域の水処理技術を支援するために、一層の国際協力も必要とされています。

きれいな水と衛生へのアクセスは、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

エネルギーをみんなにそしてクリーンに

すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

1990年から2010年にかけ、新たに17億人が電力を利用できるようになりましたが、世界人口が拡大し続ける中で、安価なエネルギーに対する需要も増えることになります。化石燃料に依存し、温室効果ガスの排出量増大をもたらすグローバル経済は、私たちの気候システムに大きな変化をもたらしています。この変化は、目に見える形で世界中に影響を及ぼしています。

しかし、代替エネルギーの利用を促す新たな潮流が生まれており、2011年には、再生可能なエネルギーが全世界のエネルギー供給の20%以上を占めるようになりました。とはいえ、今でも5人に1人が電力を利用できておらず、需要が増え続ける中で、全世界で再生可能エネルギーの生産を大幅に拡大する必要が生じています。

2030年までに手ごろな電力を完全に普及させるためには、太陽光や風力、地熱などのクリーンなエネルギー源に投資しなければなりません。また、さらに幅広い技術について費用対効果の評価を導入すれば、建物や産業での電力消費量を全世界で14%削減できる可能性もあります。言い換えれば、中規模発電所約1300か所の建設が不要になるのです。すべての開発途上国でインフラを整備し、クリーンなエネルギー源を提供できる技術を改善することは、成長を促しつつも環境保全を図るうえで不可欠な目標です。

持続可能なエネルギーの確保は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

働きがいも経済成長も

すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

2008年から2009年にかけての経済危機の影響が長引く中、極度の貧困の下で暮らす労働者の数は過去25年の間で劇的に減少しました。開発途上国では、中間層が雇用全体の34%以上を占めるようになりましたが、この割合は1991年から2015年までの間に、ほぼ3倍に増えています。

しかし、世界の経済が回復を続ける中、成長の減速や格差の拡大が見られ、雇用は労働力人口の成長に見合うペースで増加していません。国際労働機関(ILO)によると、2015年の失業者は2億400万人を超えています。

持続可能な開発目標(SDGs)は、生産性の向上と技術革新により、持続的な経済成長を促進することを狙いとしています。これを達成するためには、起業と雇用創出を促す政策の推進だけでなく、強制労働や奴隷制、人身取引を根絶するための効果的な措置を取ることも重要です。こうしたターゲットに留意しつつ、2030年までにすべての女性と男性の完全かつ生産的な雇用とディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を達成することを目標としています。

ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

産業と技術革新の基盤をつくろう

強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

インフラと技術革新への継続的な投資は、経済成長と開発には欠かせない要素です。世界人口の半数以上が都市部で暮らしていることから、大量輸送と再生可能なエネルギーとともに、新たな産業の成長と情報通信技術の重要性も今まで以上に増しています。

技術進歩は、新たな雇用機会の提供やエネルギー効率の改善など、経済面と環境面双方の課題の持続的な解決策を見出すうえでも重要となっています。包括的で持続可能な産業を推進し、科学的研究と技術革新に投資することはいずれも、持続可能な開発を促進するための重要な手段となります。

今でも40億人がインターネットを利用できませんが、その90%は開発途上地域に暮らしています。情報と知識への平等なアクセスを確保し、その結果として技術革新と起業を促進するためには、このデジタル格差の解消が欠かせません。

インフラと技術革新への投資は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要となります。

 

人や国の不平等をなくそう

国内および国家間の格差を是正する

世界の最富裕層の10%が全世界の所得の40%近くを占有しています。所得の不平等の高まりは、紛れもない事実です。最貧層が全世界の所得に占める割合は、わずか2%から7%にすぎません。人口規模を考慮に入れると、開発途上国では所得格差が11%拡大しました。

こうした格差拡大は、性別、人種、民族にかかわらず、最低所得者層のエンパワメントを図るとともに、すべての人の経済的包摂を推進するために、健全な政策の採用を求める行動を起こす必要があります。

所得格差は、グローバルな解決を要するグローバルな問題です。問題の解決には、金融市場・機関の規制と監視を改善し、必要性が最も大きい地域に対する開発援助と外国直接投資を促さなければなりません。安全な移住を促進し、人々の移動性を高めることも、格差拡大を食い止めるうえで重要となります。

格差の是正は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

住み続けられるまちづくりを

都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする

現在、世界人口の半分以上が都市部で暮らしています。2050年までに、都市人口は65億人と、全人口の3分の2に達する見込みです。私たちが都市空間の整備、管理方法を大きく変えない限り、持続可能な開発を達成することはできません。

開発途上地域における都市の急成長は、農村部から都市部への移住者の増加と相まって、巨大都市が台頭しました。1990年の時点で、人口1000万人以上の巨大都市は10か所にすぎませんでした。2014年までに、その数は28に増え、計4億5300万人の住民が居住しています。

極度の貧困は都市部に集中することが多いため、国も自治体も、都市部の人口増加への対応に苦慮しています。都市を安全かつ持続可能にするためには、安全で手頃な価格の住宅へのアクセスを確保し、スラム地区の改善を図らなければなりません。また、公共交通機関に投資し、緑地を整備するとともに、参加型で包摂的な方法で都市計画や管理を改善することも必要です。

持続可能な都市は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

つくる責任つかう責任

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

経済成長と持続可能な開発を達成するためには、私たちが商品や資源を生産、消費する方法を変えることで、エコロジカル・フットプリント(人間活動が環境に与える負荷を、資源の再生産および廃棄物の浄化に必要な面積として示した数値)を早急に削減することが必要です。全世界で最も多くの水が用いられているのは農業で、灌漑だけで人間が使用する淡水全体の70%近くを占めています。

私たちが共有する天然資源の効率的管理と、有害廃棄物や汚染物の処理方法の改善は、この目標達成に向けた重要な課題です。産業や企業、消費者に廃棄物の発生防止と再利用を促すことも、同じく重要であるほか、開発途上国が2030年までに、より持続可能な消費パターンへと移行できるよう支援する必要もあります。

世界人口の大部分は未だに、基本的ニーズを満たす充足できる資源さえ消費していません。小売店と消費者による1人当たり食品廃棄量を全世界で半減させることも、より効率的な生産とサプライチェーン(原料の段階から製品やサービスが消費者の手に届くまでの行程)を構築する上で重要です。それは食料の安定確保に役立つだけでなく、より効率的な資源の利用を行う経済への移行も促すからです。

責任ある生産と消費は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

気候変動に具体的な対策を

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

気候変動の深刻な影響を目の当たりにしていない国はありません。温室効果ガス排出量は増加の一途をたどり、現在では1990年と比較して50%以上増えています。しかも、地球温暖化は私たちの気候システムに長期的な変化を及ぼしており、私たちが今すぐ対策を講じなければ、取り返しのつかない結果となる可能性があります。

地震や津波、台風、洪水による被害額は年平均で数千億ドルに上り、災害リスク管理への投資だけでも、毎年60億ドルの投資が必要となっています。この目標は、開発途上国の需要に取り組み、気候関連の災害の軽減に役立てるため、2020年までに年間1000億ドルの投資をすることを狙いとしています。

内陸国や島嶼国など、影響を受けやすい地域の強靭性と適応能力を強化する一方で、意識を高め、国の政策や戦略に気候対策を盛り込む取り組みも必要です。政治的な意志と幅広い技術を活用すれば、地球の平均気温上昇を産業革命以前の水準から2℃以内に抑えることができます。そのためには、早急に団結して行動を起こす必要があります。

気候変動への緊急対応は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

海の豊かさを守ろう

海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

世界の海洋はその水温、化学的性質、海流および生物を通じて、地球を人類が住める場所にするシステムを構築しています。この極めて重要な資源をどう管理するかは、人類全体にとって、そして気候変動の影響への対策にとって、本質的な課題となっています。

30億人以上が、海洋と沿岸の生物多様性を頼りに生計を立てています。しかし、今日では世界の漁業資源の30%が乱獲され、持続可能な漁獲を維持するための水準を大きく下回っています。

海洋はまた、人間が作り出す二酸化炭素の約30%を吸収し、産業革命以来、海洋酸性化は26%進んでいます。陸上からの排出が主原因である海洋汚染は危険な水準に達し、海洋1平方キロメートル当たり平均で1万3000個のプラスチックごみが見つかっています。

持続可能な開発目標(SDGs)は、海洋と沿岸の生態系を持続可能な形で管理し、陸上活動に由来する汚染から守ると共に、海洋酸性化の影響に取り組んでいます。国際法を通じて、海洋資源の保全と持続可能な利用を強化することも、私たちの海洋が直面する課題の解決に役立ちます。

海洋資源の保全は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

陸の豊かさも守ろう

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

人間の生命と生活は海洋だけでなく、陸地にも支えられています。植物は人間の食料の80%を提供しています、また、私たちは重要な経済資源、そして開発の手段として、農業に依存しています。森林は地表の30%を占め、数百万の生物種にとって必須の生息地や、きれいな空気と水の重要な供給源を提供するだけでなく、気候変動への対処においても不可欠な役割を担っています。

現在、地球はかつてない土地の劣化に直面し、耕作地の損失は歴史上のペースと比べて30倍から35倍で進んでいます。干ばつや砂漠化も年々、深刻化し、全世界で1200万ヘクタールの農地が消失し、貧しいコミュニティに影響が及んでいます。確認されている8300の動物種のうち、8%は絶滅し、22%が絶滅の危険にさらされています。

持続可能な開発目標(SDGs)は、森林や湿地、乾燥地、産地などの陸上生態系を保全し、2020年までにその利用回復を狙いとしています。森林の持続可能な管理を推進し、砂漠化を食い止めることも、気候変動の影響の緩和に欠かせません。地球上の共通遺産の一部である自然の生息地と生物多様性の損失を軽減するためには、今すぐ対策を講じなければなりません。

森林その他生態系の保全は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

平和と公正をすべての人に

持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

平和、安定、人権、そして法の支配に基づく効果的なガバナンスは、持続可能な開発の実現に向けた重要な手段です。私たちは亀裂が深まる世界に暮らしています。平和と安全、繁栄が持続している地域もあれば、紛争と暴力という無限の悪循環に陥っていると見られる地域もあります。これは決して仕方のないことではなく、取り組みが必要な問題です。

激しい武力紛争と情勢不安の高まりは、国の開発に破壊的な影響を及ぼし、経済成長を損なうだけでなく、コミュニティ間にしばしば数世代にも渡る長期的対立をもたらします。紛争のほか、法の支配がない場所では、性暴力、犯罪、搾取、拷問も蔓延しているため、各国は最も大きなリスクにさらされた人々を保護する措置を講じなければなりません。

持続可能な開発目標(SDGs)は、あらゆる形態の暴力を大幅に削減するとともに、政府やコミュニティと協力し、紛争と情勢不安を恒久的に解決することをねらいとしています。法の支配を強化し、人権を推進することは、違法な兵器の流通を削減し、グローバル・ガバナンス機構への開発途上国の参加を強化することとともに、目標実現のプロセスにカギを握る要素となります。

平和と正義の推進は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

持続可能な開発目標(SDGs)は、グローバルなパートナーシップと協力に向けた強い決意がない限り、実現できません。先進国による政府開発援助(ODA)は、2000年から2014年にかけて66%増額されましたが、紛争や自然災害による人道危機は引き続き、資金と援助を必要としています。成長と貿易の促進にODAを必要とする国も多くあります。

世界はかつてないほど結びつきを強めています。技術や知識へのアクセスの改善は、アイデアを共有し、技術革新を促す重要な方法です。開発途上国による債務の管理を支援する政策を調整するとともに、後発開発途上国(LDCs)向けの投資を推進することは、持続可能な成長と開発の達成に欠かせません。

持続可能な開発目標(SDGs)は、すべてのターゲット達成に向けた各国の計画を支援することにより、南北、南南協力を強化することを狙いとしています。国際貿易を推進し、開発途上国の輸出増大を支援することは、公正かつ開放的で、すべての人々に利益をもたらす、ルールに基づく公平な普遍的取引システムの実現に欠かせない要素です。

グローバルな連帯の強化は、持続可能な開発のための2030アジェンダを構成する17のグローバル目標の一つです。複数の目標を同時に達成するためには、包括的なアプローチが必要不可欠です。

 

国連開発企画(UNDP)

https://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals.html

 

 

丸晴工務店のSDGs

 

エネルギー・資源・廃棄物などの面で十分に配慮し、断熱材に環境に優しいセルローズファイバーを採用し、主に国産材を使うことで林業が活性化し、森を育てることに貢献しています。2030年に向け、より製材所との関係を強化し、国産材が有効活用できるように住宅構造システムを考えていくことを目標としています。

 

 

 

自社大工の採用と育成をし、宮大工の高い技術の継承をしています。

2030年に向けた目標としては、大工の増加を目指し多くの方に人にも自然にも優しい住宅の提供を目指します。

 

構造的な部分の勉強会にも積極的に参加し、安心で安全な住まいの提供、

耐震等級3を標準とした地震に強い住まいの提供をしています。

 

 

丸晴工務店が出来ることを小さなことから大きなことまで幅広くGOLEに向けて進めていきます。

少しでも世界のために、そして地域のためになることを願います。

これらの活動に参加することで、多くの方への意識付けや賛同を頂ければ幸いです。

上棟を迎えるまえの賑やかな作業場

もう間もなく春がやってくるというのに

今日も肌にあたる風が冷たいです。

そんな寒空の中、間も無く上棟を迎える刻みが進んでおります。

こちらは、本多大工。

大田区に建築するための柱の刻みを行なっています。

 

こちらは、森田大工。

同じく大田区に建築するための刻みを行なっています。

刻みおわった桁や柱などを見ると、もう上棟が近いことが伺えます。

 

 

こちらは矢島宗雅大工です。

大工さんは、時たま大工さんの仕事ではないこともします。

頼まれたら何でもやる。というより何でもできちゃうんです。

これは、ポスト。

今回は鉄の支柱ですが、木の支柱に取り付けたり。

色々です。

 

こちらもまた、上棟が近い多摩区のお家の墨付け。

佐藤大工です。

墨付け一つ間違えば、大変なことになります。

だから、慎重に慎重に。。。

 

こちらは、矢島秀都大工。

稲城市に現在建築中。

ダイニングの壁に取り付ける造作棚を作りに来たそうです。

 

こちらの大工さんは、倉俣大工。もう間もなく竣工を迎えます。

作っているのは、木庇(きびさし)と言って窓枠などに付ける庇だそうです。

 

作業場は、いつになく木が削られる音で賑やかでした。

竣工して大工さんが戻ったと思えば、また上棟で大工さんの姿が作業場から見えなくなります。

この春にも3棟の上棟があります。

施主さまの待ちに待ったこの日から、約6ヶ月間お付き合いをさせていただきます。

どうぞ担当大工とたくさん話をして、良い家を作り上げてください。

 

工場向かいの事務所には、

春の訪れを感じさせるようなことり小屋。

メジロが遊びに来てくれていました。

これは、宮大工であった会長がリビングから鳥の姿が望めるようにと作られました。

自然な小鳥の姿が見られ、お茶の時間もいつもと違いのんびり穏やかな時間が流れています。

こんなふうに、家に遊び心を持つと家にいる楽しみが増えますね。

 

丸晴の作業動画(YouTubeより)

https://youtu.be/n-n3KnmuT5E

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