日本人に親しみのあるヤマザクラ

寒い冬が終わり、いよいよ春がやってきます。
日本で春といえばお花見、桜の季節ですね。

建材として使用される桜についてお話していきたいと思います。
桜には様々な種類があります。
一般的によく見られるソメイヨシノとはオオシマザクラとエドヒガンの雑種とされ、日本各地で見られます。
しかし、ソメイヨシノはねじれ上がりながら成長するので、割れたりしてしまい建材には向いていません。
今回は古くから日本の建築で使われてきたヤマザクラについてご紹介していきたいと思います。

ヤマザクラ(山桜)(本桜)

学名 prunus jamasakura
            (別名:Cerasus jamasakura)
科名 バラ科(サクラ属)
   広葉樹(散孔材)
産地 本州(宮城県・新潟県以南)、四国、九州

ヤマザクラは古くから日本で野生に生息していた桜で、日本の桜の原種として古くから日本人に親しまれている種類です。
4月に花期を迎えると白色や淡いピンク色のヤマザクラが咲きます。
樹高が20メートルを超えることもあり、サクラのなかでは高木に分類されます。大きなものでは30メートルに到達するものもあります。
また、ヤマザクラは先ほどのソメイヨシノとは違い、材質が素直で反りや狂いや少なく、建材としても使用されています。

・性質


ヤマザクラは程よい硬さで粘りがあり強度があるので上質な建材として言われています。
具体的に、硬さなどでいうと床材などでよく見られるアメリカンブラックチェリーなどと同じ質感です。
削れやすく、加工しやすい、生木はかなり暴れるが粘りがあるので割れにくいといわれています。
彫ったところの縁が欠けにくいことから、昔から版木や菓子型に使用されてきた。
他にも家具、茶室(床柱、落とし掛け)、鴨居、造作材、楽器などにも使われていました。

・木目

心材と辺材の境界は明瞭で、心材は赤褐色、辺材は淡黄褐色、黄色、緑色、薄いピンクが点在し、いろいろな色を持っています。
また、繊維の密度が濃く、材質が精密なので肌目が滑らかで表面の仕上がりがスベスベしています。
時間が経つ程、飴色に変化し、上品な雰囲気に落ちつき日本人のいています。
木目はあまりはっきりしておらず、程よく見える感じです。稀に見かける縮杢は天板、カウンター材に珍重されます。
このことからヤマザクラは高級品と呼ばれ、現在市場では入手困難でサクラ材を注文すると代用のカバ材が供給されます。


(床材:サクラ材)

・皮

ヤマザクラは中の木だけでなく皮に高い価値があり、赤みがかった皮には美しい紋様があります。
茶室などで使われる床柱などでは皮を剥がずに磨き上げることでより高級感のある木でもあります。
また、皮を剥いで作る小物も非常に美しく価値があります。
 (山桜の茶筒)

・まとめ

ヤマザクラは皮まで使えて捨てるところが少なく、
時間が経ち経年変化するほど味が出ていく木です。
大切にい使っていきたいですね。

参考文献:木材大事典200(誠文堂新光社)、日本の原点シリーズ 木の文化(新建新聞社)

 

 

丸晴のYouTubeはこちら

https://youtu.be/ISS9FwvblYM

川崎じもと応援券第3弾電子商品券にて発売予定!

第1弾、第2弾と好評で、近くの発売店でも列を成した「川崎じもと応援券」。

丸晴工務店でも多くの方にご利用いただきました。

もう応援券は終了かなと思っていたところ、

川崎市は10日に、第3弾を電子商品券で発行し、7月から利用できるようにすると発表しました。

過去2回は紙の商品券でしたが、今回電子化により非接触での商品券利用や、発行にかかる経費が第2弾よりも1億7千万円ほど削減できるとしています。

電子化というのは賛否両論ですが、こんな社会情勢では仕方のないことなのかもしれません。

第2弾と同じく、プレミア率は20%で、スマートフォンで使える1万2千円の商品券を1万円で購入ができます。

4月下旬から申し込みを受け付け、応募多数の場合は市民を優先して抽選するそうです。

詳しくは、川崎市のHPをご覧ください。

HP川崎じもと応援券(第3弾)電子商品券により発行します。

https://www.city.kawasaki.jp/280/page/0000137450.html

PDF:https://www.city.kawasaki.jp/280/cmsfiles/contents/0000137/137450/jimoto_20220210-2.pdf

 

丸晴工務店では、今回も多くの方のご利用をお待ちしております。

 

 

また、弾の応援券につきましては、令和4年31までですのでご注意ください。

 

生きている素材を使い経年変化を楽しむ

先日、リフォームを行う解体現場に行ってきました。

そこは、大手ハウスメーカーの建てた大きな住宅でした。

しかし、クロスは薄汚れ、新建材で張られたフローリングも何の味もない傷だらけの床でした。

たった20年半ば住まわれただけなのに、こんなにもボロボロなのか。。。

でも、20年以上住んでいれば汚くなるに決まってる!

そう思いますよね。

そうなんです。

人の住んだ跡が残るのは当然なのです。

しかし、経年変化という形で跡が残るのなら、50年以上住んだ家でもその跡が美しく変化していきます。

現代の日本の家寿命は30年と言われています。

それは先に述べたような理由で、建てたばかりの新築から1日1日古びていきリフォームをせざるを得ないほど汚れてしまうからです。

美しく変化していく家だと、建てたばかりの新築から1日1日古く経年変化をして、50年以上経っても美しい家が出来上がるのです。

その違いは、なんと言っても素材の力。

「木」は、切られて加工され様々な材となりますが、フローリングになっても生きています。

夏になれば水分を含み膨張もしますし、冬は乾燥して縮みます。(木の種類によって動き方は異なります。)

自然素材で作る壁(例えば漆喰や珪藻土など。)は、空気中の水分をすったりはいたりして、まさに生きています。

新建材と比べれば、お値段が上がってしまうかもしれませんが、新築し20年半ば過ぎてから大規模なリノベーショリフォームを行わなければならず、またそこでお金をかけてしまうのならば最初にかけて長い時間経年変化する家を楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。

自然素材の壁を施工動画はこちら

https://youtu.be/1bWKLzPBu3I

50年以上変わらない良さを持ち続ける家

先日、OBのお客様のところへお邪魔させていただきました。

丸晴工務店の現会長が20代後半の頃に建てたお家で、もう50年以上も経つお家だそうです。

縁側のサッシだけは取り替えたそうですが、それ以外は当時のままだそうで、メンテナンスやちょっとした修理で住まわれているそうです。

目を引く 瓦屋根は当時のこだわりが詰まっており、 瓦やさんが「雲の彫りものが素晴らしいですね!」と驚かれたそうです。

他にも当時の話を伺いながら思い入れのある箇所を撮影しました。

玄関の欄間も50年以上前のデザインと思えない素敵なデザインで、竹で作られていました。

また、庭木がさらに家の趣きを落ち着いたものにしてくれているような気がしました。

家は一生ものと言いますが、

その通りで、施主さまと大工は、建ててからずっとお付き合いしていく関係となります。

今回、お伺いしたお家もお父様から引き継ぎ、住まわれていると聞きました。

そんなふうに、家も人も長い年月良い関係であることはとても素晴らしいですね。

人と人との関わりが少なくなっている現代に、このような心と心の繋がりを残していきたいです。

 

今回は、コロナ禍でもあるので外観のみで撮影させて頂きましたが、ぜひ今度はお家の中を拝見させていただけたら嬉しいです。

この度は、こんな状況下でお伺いすることをお許し頂きありがとうございました。

今後とも長いお付き合いをどうぞよろしくお願い致します。

 

丸晴工務店のYouTubeはこちらhttps://youtu.be/t1qCDWsrda4

センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜ミナペルホネン編〜

家を建てたり、引っ越したりして心機一転。

センスのいい家、部屋にしたい!

でも、どうしたらいいかわからない。

センスのいい人はどうやってあんなお家にしているのか、誰か教えて!!!

って思いますよね。

素敵だなぁと思う家には、大抵センスのいい家具が置いてあります。

でも、それはどこかの小さなお店から見つけてきて1点ものを置いているわけでもなく、

(所さんのようにそういう方もいらっしゃいますが、、、)

定番の廃らない美しい家具たちを置いたり、飾ったり。

それに合わせて、自分の好きと思えて可愛いものを置いているのだと思います。

丸晴工務店のモデルハウスにもたくさんの素敵な家具がありますのでご紹介させていただきます。

今回は、その中のminä perhonen (ミナペルホネン)について紹介させて頂きます。

 

 

モデルハウスにある家具雑貨

ペンダントライトPH4/3 louis poulsen (ルイス・ポールセン)https://www.louispoulsen.com/ja-jp/privatek

 

カイクリスチャンセンNO.42《宮崎椅子製作所 https://www.comfort-mart.com/?mode=f58

 

ミナペルホネン《minä perhonen (ミナペルホネン)https://www.mina-perhonen.jp

 

Yチェア《Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)https://www.carlhansen.com/ja-jp

 

minä perhonen (ミナペルホネン)について

ブランド名の「minä」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味します。デザイナーがフィンランドを旅する中で、そのライフスタイルやカルチャーに共感し、フィンランド語で名付けられました。

デザイナーで創設者の皆川明が「形から服を作るよりも、生地から作っていくことで自分らしい服が成立する」と、自然界にあるものを自由な感性でとらえ、手作業で図案に描きます。

四角いブランドロゴの、枠は人を表し、手描きで描かれた小さな粒は様々な個性を表しています。ものづくりでも、個性から生まれるアイデアや工夫、手の技を大切にし、つくることにも、使うことにも、喜びをもたらしていきたいとの願いがこもっているそうです。

1967年東京生まれ。1995年に自身のファッションブランド「minä(2003年よりminä perhonen)」を設立。色あせることのないデザインを目指し、想像を込めたオリジナルデザインの生地による服作りを進めながら、インテリアファブリックや家具、陶磁器など暮らしに寄り添うデザインへと活動を広げています。また、デンマークKvadrat、スウェーデンKLIPPANなどのテキスタイルブランドへのデザイン提供や、朝日新聞や日本経済新聞の挿画なども手掛けています。

 

不均一だから可愛い《tambourine》タンバリン

minä perhonenで最も有名な《tambourine》タンバリン。

刺繍で描かれる小さなドットは、個々の糸のふくらみや形に微妙な違いがあります。

そして円形に配されたドットの間隔は不均一。そして、その円も正円ではなくフリーハンドで描かれたもの。人間の身体が左右対称ではないように、不均一なほうが私たちには自然に感じられるし、愛せるのではないか。そんな発想から生まれた不均一な自然。

https://www.mina-perhonen.jp

 

《flower》花

皆川明が1995年に初めてミナペルホネンのために作った刺繍テキスタイルで、数多く登場する花のモチーフ。

その多くは創造で描いた草花で、”こんな花が咲いている景色”というように、その草花の持つ空気感みたいなものを、その花の形を借りながら描いていくと皆川が語るように、テキスタイルに描かれる草花の姿は、優しくて絵画的です。

 

 

最後に

《100年後を想う活動》

minä perhonenのデザインは、どれも個性的で自由。

20年前のデザインもいつになっても新鮮で空間を柔らかいものにしてくれます。

デザイナーで創設者の皆川明が1995年にブランドを始めた時に、紙に書いた言葉「せめて100年続くブランド」。世代を超えて続いてゆく活動を思い描きました。

minä perhonenはそんな想いを持ち続け、一人を大切にするデザインをし続け多くの人に愛されています。

丸晴工務店もそんなふうに、100年後の想いを大切にし、一人一人の個性や考えを尊重した100年続く家づくりをしていきたいです。

その他モデルハウスの家具を紹介したブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜yチ/

 

参考資料:Casa「ミナペルホネンと皆川明 完全版」

センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜ルイス・ポールセン編〜

家を建てたり、引っ越したりして心機一転。

センスのいい家、部屋にしたい!

でも、どうしたらいいかわからない。

センスのいい人はどうやってあんなお家にしているのか、誰か教えて!!!

って思いますよね。

素敵だなぁと思う家には、大抵センスのいい家具が置いてあります。

でも、それはどこかの小さなお店から見つけてきて1点ものを置いているわけでもなく、

(所さんのようにそういう方もいらっしゃいますが、、、)

定番の廃らない美しい家具たちを置いたり、飾ったり。

それに合わせて、自分の好きと思えて可愛いものを置いているのだと思います。

丸晴工務店のモデルハウスにもたくさんの素敵な家具がありますのでご紹介させていただきます。

今回は、その中のlouis poulsen ”PHランプ”をご紹介させて頂きます。

 

 

モデルハウスにある家具雑貨

ペンダントライトPH4/3 louis poulsen (ルイス・ポールセン)https://www.louispoulsen.com/ja-jp/privatek

 

カイクリスチャンセンNO.42《宮崎椅子製作所 https://www.comfort-mart.com/?mode=f58

 

ミナペルホネン《minä perhonen (ミナペルホネン)https://www.mina-perhonen.jp

 

Yチェア《Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)https://www.carlhansen.com/ja-jp

 

 

Louis poulsen ”PHランプ”について

「人に優しい光」言葉にするのは簡単でも、その実現は難しいものでした。

今から90年以上前、このテーマに率先して取り組んだデザイナーがデンマークのポール・ヘニングセンでした。

ポール・ヘニングセンは、デンマークの女優アグネスヘニングセンを母としてコペンハーゲンに生まれました。

1911年から1914年にフレデリクスベアのテクニカル・スクールで、また1914年から1917年にコペンハーゲンのテクニカル・カレッジで学び、伝統的な機能主義建築をスタートした後、彼の興味は照明の分野に移っていきました。

また、活動領域は文筆活動にも広がりジャーナリスト作家としても活躍しています。

第二次世界大戦初期、コペンハーゲンのティヴォリ公園の主任アーキテクトも勤めましたが、ドイツ軍占領時には他の多くの芸術家たちと同様、スウェーデンに亡命し、亡命先のスウェーデンではすぐさまデンマーク人アーティスト・コミュニティーの中心的人物となりました。

 

1920年から建築家として活動したヘニングセンは、常に照明を使う人の感覚を大切にしました。

1925年のパリ万国博覧会で、6枚の円盤形のシェードが光源を覆うことでまぶしい光源を巧みに隠しながら、周囲に温かい光を投げかける『パリ・ランプ』を発表しました。

電球のフィラメントが直接見えず、シェードの隙間から光がさす構造は、後の『PHランプ』と共通していました。

製作を担当した照明ブランドのルイス・ポールセンとともにヘニングセンは、より完成度の高い構造に早々に取り組み、翌26年に『PHランプ』の最初のモデルが生まれました。

この時初めてシェードの曲面に対数螺旋曲線が用いられました。

対数螺旋曲線とは、巻貝など自然の形態にもみられる渦巻きの形で、渦の中心に光源をおくとその光は同じ角度で曲線にあたり、広がっていく性質があります。

初期の『PHランプ』は塗装した銅板や乳白色のガラスを素材とする3枚のシェードを使用していました。やがて30年代までにシェードの枚数やサイズの異なるバリエーションが生まれ、モダンデザインの傑作として各国で人気を呼んでいます。

数々の作品

 

PH5

 

PH Artichoke Glass

 

Patera Oval

 

PH 3½-2½ Floor

 

最後に

センスのいい家にするために、このようなすばらしい照明や家具を取り入れてみてはいかがでしょうか?

格段に家の空間がより良いものに変わっていくと思います。

そんなお手伝いも、丸晴工務店では行なっております。

 

ご紹介可能な家具照明はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/謹賀新年%E3%80%80本年もよろしくお願いいたします%E3%80%82/

 

ダイニングテーブルの照明位置についての記事はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/ダイニングのペンダントライトの位置って?/

年季明けは大工としての成長の証

年季明けと聞いて、あぁ。と思う方は少ないのではないでしょうか?

実際、私も知りませんでした。

年季というのは、そもそもは奉公人を雇うときに約束した年限を言い、一年を一季として、普通10年を限度とするそうです。

その期限が明けることを年季明けと言うそうです。

今では、奉公というものがないので使うこともないですが、職人の世界では、修行期間を終えて、見習い期間から一人前の職人になるときに年季明けのお祝いをします。

 

今回は、そんな年季明けの様子をご紹介します。

丸晴工務店では、年季明けは3年を目安に修行をしていただいております。

構造材の墨付け、刻み作業ができ、一通りの大工工事ができるようになったら年季明けとなります。

某料亭にて表彰式を行いました。

左が、大工の矢島秀都さん。右が、濃沼社長。

 

ご本人の謝辞や今後の意気込みなどスピーチ がありました。

 

職人さんの高齢化が進んでいく中、

丸晴工務店はこうして若い大工を社員として育て、地域の皆様にいつまでも安心して暮らして頂くために

発展と貢献を続けていきたいと思います。

 

丸晴大工さんのYouTube動画はこちら

通し柱の刻み https://youtu.be/LL-9zL_rA1w

その他のブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/環境にやさしい天然無垢材ナラとオークの違いに/

謹賀新年 本年もよろしくお願いいたします。

新しい年が始まりました。

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 

本年もみなさまと素敵な家づくりをしていきたいと思っております。

そして、

一人でも多くの方が幸せな日々が送れるよう住まいづくりのお手伝いが出来ればとおもいます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

今年より

有名家具など下記内容を

丸晴工務店からご紹介させて頂くことが

可能となりました。

ご興味がある方は、ぜひ丸晴工務店までお問い合わせいただければと思います。

 

 

FRITZ HANSEN(フリッツハンセン)

https://www.fritzhansen.com/en/

 

CARL HANSEN & SON(カール・ハンセン&サン)

https://www.carlhansen.com/ja-jp

louis poulsen(ルイスポールセン)

https://www.louispoulsen.com/jp

Fredericia(フレデリシア)

https://www.fredericia.com

 

PP Møbler(ピーピーモブラー)

http://www.pp.dk

 

LE KLINT(レクリント)

https://www.leklint.jp

 

KASTHALL(カスタール)

https://www.kasthall.jp

 

Kvadrat(クヴァドラ)

https://www.kvadrat.dk/en

 

USM(ユーエスエム)

https://www.usm-shop.jp

 

FLOS(フロス)

https://japan.flos.com

 

Miele(ミーレ)

https://mieleshop-chiba.com

 

KITANOSUMAI SEKKEISHA(北の住まい設計社)

http://www.kitanosumaisekkeisha.com

 

CARL HANSEN & SON のYチェアについて書いたブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜yチ/

 

センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜Yチェア編〜

家を建てたり、引っ越したりして心機一転。

センスのいい家、部屋にしたい!

でも、どうしたらいいかわからない。

センスのいい人はどうやってあんなお家にしているのか、誰か教えて!!!

って思いますよね。

素敵だなぁと思う家には、大抵センスのいい家具が置いてあります。

でも、それはどこかの小さなお店から見つけてきて1点ものを置いているわけでもなく、

(所さんのようにそういう方もいらっしゃいますが、、、)

定番の廃らない美しい家具たちを置いたり、飾ったり。

それに合わせて、自分の好きと思えて可愛いものを置いているのだと思います。

丸晴工務店のモデルハウスにもたくさんの素敵な家具がありますのでご紹介させていただきます。

今回は、その中の”Yチェア”をご紹介させて頂きます。

 

 

モデルハウスにある家具雑貨

ペンダントライトPH4/3 louis poulsen (ルイス・ポールセン)https://www.louispoulsen.com/ja-jp/privatek

ダイニングテーブルの照明についての記事はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/ダイニングのペンダントライトの位置って?/

 

カイクリスチャンセンNO.42《宮崎椅子製作所 https://www.comfort-mart.com/?mode=f58

 

ミナペルホネン《minä perhonen (ミナペルホネン)https://www.mina-perhonen.jp

 

Yチェア《Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)https://www.carlhansen.com/ja-jp

 

 

 

Yチェアについて

デンマークを代表する家具デザイナーであるハンスJ.ウェグナーが手掛けた名作椅子の中でも特に有名で人気の高いYチェア。1950年の発売以来何十万脚も生産されてきました。

Yチェアの製造会社であるカール・ハンセン&サン(Carl Hansen & Son)社が付けた『CH24』が正式名称で、「Yチェア」はデザイナーのハンス J. ウェグナーが付けた名前ではありません。

通常、デンマークでは家具を識別するものは、メーカー名のイニシャルやデザイナーのイニシャルの後に家具の番号をつけた商品番号で、CH24の場合、「Carl Hansenの24番の椅子」ということを示しています。

ハンス J. ウェグナーのYチェアは、その斬新なフォルムからモダンデザインの名作として世界的に知られてきました。

CH24のデザインにおいてウェグナーは、アームと背もたれを一体にするという、それまでの椅子デザインに見られなかった斬新な試みをしています。そしてこの曲木製のアームに安定性と心地よい使用感を与えるのが、印象的なY字形の背もたれ。

この形状からYチェアと呼ばれるようになりました。

Yチェアの発端は中国の椅子に座るデンマーク商人の肖像画。商人が座る明代の椅子がデザインの起源となっています。

CH24の完成に必要な製作工程は100以上。しかもそのほとんどが職人の手を通して作られています。

 

カーブの美しさ

Yチェアの美しさは、このアームから背もたれにかけての曲線。

手で握るのにちょうどよい太さといえる直径30㎜の丸棒のアームは、木材を曲げて作られています。

角材を蒸気で蒸した後、U字の型にはめて乾燥させることによって形状を安定させており、その後、丸く成形し、さらに背のあたる部分を斜めに削った後にほぞ穴を加工します。

Yチェアはどこからみても美しく感じられます。

 

ペーパーコードの快適な座り心地

Yチェアの座面に使われているペーパーコードは、幅45㎜ほどの紙の帯を撚ってできた3本の紙紐を、表面が平滑になるようにさらに撚ってできています。

原材料はスウェーデン産の針葉樹の天然のパルプでできています。天然パルプは繊維が長いので簡単には破れません。再生紙のように見えますが、再生紙は繊維が短いので強度を保つためには適していません。

その丈夫さは革や布張りのイスと変わらず、張り替えの目安は10年〜15年と言われています。

さらに、初めは固く張った座面は座るごとに座る人のお尻の形に合わせて少しずつ変形してくるので、お尻が包まれるような快適な座り心地となります。

 

Yチェアに使われている木材

Yチェアに使われる木材は、すべて広葉樹です。

発売当初からビーチとオークが多く、2000年前後からチェリーやウォールナットも使用されていました。

針葉樹は50〜80年ほどで材料として使えるくらいに生育するのに比べ、ビーチは100年〜120年、オークは120年〜150年ほどかかります。年月がかかる材ですが、針葉樹より広葉樹の方が硬く経年変化を楽しめます。

 

最後に

Yチェアに限らず、ウェグナーの椅子はフォーマルでもカジュアルでもどのような空間に置かれても馴染みます。

それは、流行に左右されない形状であること、合理的に自然に無駄なく作るかを考え抜いた末にできた造形であることが言えるのではないでしょうか。

また日本でのYチェアの販売数は年間5,000〜6,000脚と言われています。これは、Yチェア年間生産数の4分の1から3分の1にあたります。

日本人が木造建築や木工芸の伝統があり、Yチェアの造形や色気などが日本人の感性に響くからなのでしょう。

 

参考資料:誠文堂「Yチェアの秘密」

 

丸晴の家具づくりのYouTube

https://youtu.be/LahEVLv8rtE

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