そもそもビオトープとは?どんな風につくるものなの?

「ビオトープ」聞いたこともない人もいれば、何となく耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

私は、聞いたことありませんでした。

ショップの計画が進みビオトープが作られる時初めて知りました。

そもそもビオトープとは何なのか。

どうやれば、家に作れるのか。

それに、調べてみると街や自然のために作られているビオトープがあるのを知りました。

ビオトープとは何か?

ビオトープ(biotope)は、特定の生物が生息・生育できる環境条件を整えた空間のことを指します。

語源はギリシャ語の「bio(命、生命)」と「topos(場所)」から来ています。

ビオトープは自然環境の保全や生物多様性の維持に重要な役割を果たします。

ビオトープの種類

ビオトープにはさまざまな種類があります。

1、庭のビオトープ

家庭の庭に小さな池や水槽を設置し、水草や魚を育てることで、小さな生態系を作り出します。

丸晴工務店がつくるショップ「hinokino」 https://hinokino.jp

大工とつくるfan landscapeさんとの庭づくり

https://www.marusei-j.co.jp/%e5%ba%ad%e3%81%a5%e3%81%8f%e3%82%8a/

 

2、公園のビオトープ

都市公園に設置されるビオトープは、地域の生物多様性を高めるために設計されています。これにより、昆虫や鳥類などが生息できる環境が提供されます。

宮前美しの森公園のビオトープ

井戸で地下から汲み上げられた水が流される池は、ホトケドジョウやホタルなどの貴重な生き物の生息環境となっています。

https://maps.app.goo.gl/sd6ZE6vnWekYgR4z6

 

3、河川のビオトープ

河川や湖沼に設置されるビオトープは、水質改善や生物の生息地を提供する役割を果たします。

境川遊水地公園は、横浜市戸塚区、泉区、藤沢市の境に位置する都市公園で、河川事業と連携して整備されています。
公園内には、境川の水辺空間を活かしたビオトープが整備されており、様々な生き物が生息しています。
 

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ex5/river/sakaigawa_koen.html

 

ビオトープの作り方

ビオトープを作るためには、以下のステップを踏むことが一般的です。

1、場所の選定

日当たりや水の供給が適切な場所を選びます。

2、設計と準備

池や水槽の形状を設計し、必要な材料を準備します。

ビオトープのサイズや形状を決めます。小さな庭なら、直径1メートル程度の池でも十分です。

材料:防水シート、水中ポンプ、オーバーフロー装置、砂利、土、石、水草、陸上植物などを用意します。

3、池の作成

池や水槽を作成します。

池を設置する場所を掘ります。深さは30~50センチメートル程度が一般的です。
掘った穴に防水シートを敷きます。シートの端は土でしっかりと固定します。
防水シートの上に砂利を敷き、その上に土を敷きます。これにより、水草が根を張りやすくなります。

3、植栽

水草や陸上植物を植え、生物が生息できる環境を整えます。

池の中に水草を植えます。例えば、ホテイアオイやアナカリスなどが適しています。

池の周りに陸上植物を植えます。湿地植物や低木などが適しています。

4、生物の導入

魚や昆虫などを導入し、生態系を完成させます。

メダカや金魚など、小型の魚を導入します。

自然に昆虫が集まるのを待つか、ホタルの幼虫などを導入します。

ビオトープのメリット

ビオトープには多くのメリットがあります

1、生物多様性の保全

さまざまな生物が生息できる環境を提供することで、生物多様性を保全します。

2、教育的価値

子供たちに自然環境の大切さを教える教育の場として活用できます。

3、癒し効果

自然に触れることで、ストレスの軽減やリラクゼーション効果が期待できます。

水の音をお楽しみ下さい。

 

まとめ

ビオトープは、自然環境の保全や生物多様性の維持に貢献する素晴らしい取り組みです。

家庭でも手軽に始められるため、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。

自然と触れ合うことで、新たな発見や癒しの時間を得ることができるでしょう。

 

丸晴工務店が作るショップのビオトープはfanlandscapeさんが作ってくれました。

https://www.fanlandscape.jp/blog/%e3%83%93%e3%82%aa%e3%83%88%e3%83%bc%e3%83%97/

ラン科であるエビネのことをもっと知ってみよう。

花の色が、白・ピンク・赤・オレンジ・黄・緑・紫・茶とさまざまな色や種類も多いエビネは、種類によって形も違います。初心者でも育てやすい植物ですので、それぞれの種類の特徴を知って、春の庭に彩りを添えてみるのはいかがでしょうか?

ちなみに、土の中に隠れた球根のようなバルブが海老に似ていることから和名「海老根」と呼ばれています。

 

エビネ Calanthe discolor

山地の林内や竹林などに生える多年草。

偽球茎(地上で塊状、球状に肥大した茎のこと)は、連珠状になって横に連なります。

花や葉

葉は2~3枚つき、 披針状長楕円形で長さ15~25㎝、 幅5~8㎝です。 この葉は冬にも残ります。 葉の問から30~40㎝の花茎をだし、 8~15個の 花をつけます。花は径2~3㎝平開します。

萼片(花の最終輪に位置する花葉)は紫褐色で、側花弁と唇弁は白色または淡紫色。 和名は海老根(えびね)で、 横に連なる偽球茎の形をエビに見立て たものです。

生育地

山地

分布

日本全土

花期

4月〜5月

キエビネ Calanthe striata

暖地の樹林下に生える多年草です。 エビネに似ているが、 全体が大形になリ、 名前のとおリ花の色が黄色て目立ちます。

花や葉

葉は2~3枚つき、長さ20~30㎝が、幅 5~10㎝。 30~50㎝の花茎を立て、大きな花を10個前後つけます。

尊片は卵状長楕円形て長さ2.2~3.4㎝、幅7~13㎝あリ、エビネよリ大きく、また、 エビネ は唇弁の中裂片が2裂するが、 キエビネは2裂しません。

生育地

山地

分布

和歌山県、山口県、四国、九州

花期

4月〜5月

サルメンエビネ Calanthe tricarinata

ブナ林などに生える多年草です。

花や葉

葉は倒披針形で長さ15~25㎝、幅6~8㎝。

花茎は30~50㎝になリ、上部に10~15個の花をまばらにつけます。花は径約4㎝。

萼片と側花弁はともに黄緑色で平開し、先は内側に曲がります。唇弁は赤褐色を帯び、垂れ下がって3つに裂けます。

側裂片は小さく、中裂片は大きいです。赤褐色の斑紋が目立ち、ふちにひだがたくさんあります。

生育地

深山

分布

北海道、本州、四国、九州

花期

4月〜6月

キソエビネ Calanthe alpina

深山の林内にまれに生える多年草です。

花や葉

葉は3~4枚つき、 倒卵状長格円形で 長さ15~30㎝、幅3~4㎝。花茎は20~30㎝になリ、先端に3~8個の花が下向きにつきます。 萼片は広披針形て先は鋭くとがリ、 紫色を帯びます。側花弁はやや短く、 幅も狭いです。唇弁は淡黄色て濃い色のすじと点があリ、 ほぼ円形 てふちはこまかく裂けます。 唇弁が3裂しないのが特徴です。

生育地

深山

分布

中部地方、四国(石鎚山)

花期

6月〜7月

ナツエビネ Calanthe puberula

暖地の湿り気のある林下に生える多年草です。

花や葉

偽球茎は球状になるます。 葉は3~5枚が束生し、長惰円形て長さ10~30㎝、幅3~6㎝ 。高さ20~40㎝の花茎 をのばし、淡紅紫色の花を10~20個咲かせます。花茎の上部に短毛があります。萼片は卵状楕円形で、側花弁は線形。唇弁は韮れ下がって3深裂し、中裂片が大きく、ふちは波状て先端が突出します。和名は夏に花を咲かせることによります。

生育地

山地

分布

本州、四国、九州

花期

7月〜8月

ツルラン Calanthe triplicata

九州の南部から種子島、屋久島、沖縄、小笠原などの常緑樹林下に生える多年草です。

花や葉

偽球茎は球状で、葉は狭長柘円形で長さ20~40㎝、幅8~15㎝です。

3~6枚がつき、裏而には知毛が生えています。高さ40~80㎝の花茎をのばし、白色または紫紆色を帯びた花を密につけます。 花茎には白色の短毛がびっしりと生え、りん片葉がまばらにつきます。萼片は倒卵形。

唇弁は基部で3裂し、中裂片はさらに2裂するの て大の字形に見える。唇弁の基部の内側に、黄色 の3個の突起点があります。

生育地

山地

分布

九州(南部)、沖縄、小笠原

花期

7月〜10月

キリシマエビネ Calanthe aristulifera

常緑広葉樹林のなかに牛える多年草です。

花や葉

偽球茎は まるくて小さいです。葉は2~3枚つき、倒卵状狭長楕円形で長さ15~30㎝、幅4~6㎝。裏面には短毛が 生えています。高さ20~40㎝の花茎をのばし、白色または微紅色の花を10~15個つけます。花茎にはりん片葉が1個つき、上部には褐色の細毛があります。花は 全開せず、やや垂れ気味に咲きます。唇弁は扇形で中央に3条の隆起線があります。

生育地

山地

分布

近畿地方、四国、九州(奄美大島以北)

花期

4月〜5月

 

参考文献:「増補改訂新版  日本の野草」山と渓谷社

 

お庭のブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/庭木の水やりの仕方って意外と知られていないか/

 

丸晴工務店のYouTubeはこちら

https://youtu.be/OzHdDn91yso

剪定が良ければ庭は20年後も変わらない。

庭で四季を楽しむために、樹形のきれいな山採りの木で庭をつくったけれど、剪定はそろそろしたほうがいいのかな。難しいから庭師さんにお願いしようかな。でもお値段も高いから自分でできないかしら、、、

そんなお悩みをお持ちではないでしょうか?

山採りの木は、山の中で大きな木の陰で彩光も風通しも十分ではない環境でも育つほど強健な樹種が多いため、庭で良い生育条件を与えた場合、驚くほどのスピードで生長していきます。

うかうかしていると剪定時期を逃し、あっという間に樹形が崩れてしまいます。

自分で剪定を行うならば、しっかりと剪定する時期と切る位置や切り方のコツを覚えて剪定をしましょう。

そして、美しい樹形を保ち20年後も美しいままの庭を実現しましょう。

剪定する枝と残す枝

剪定でもっとも大切なポイントは切るべき枝と残すべき枝を見極めることです。適切な剪定のポイントは、強い木の生長を抑制し、枝の数や葉の数を増やさないことです。また、放置して枝が混みすぎると、樹冠の内部に日光が差し込まなくなり、枯れ枝が出たり、害虫の発生が多くなります。不要な枝を間引き、伸びすぎた枝を切り戻して、健全な生育を助け、木が大きくなりすぎないようにコントロールします。

剪定する枝

徒長枝

少し離れた場所から木の全体を見るとわかりやすいのですが、明らかにビョーンと飛び出して伸び、節間 がほかの枝よりも広く、不自然に太いの力徒長枝です。 そのままにすると、どんどん徒長枝ばかりが太く長く伸びてしまい、やがてゴツゴツして風情のない枝振りになります。 ほかの枝の養分までが、一気に徒長枝に集中してしまうため、木全体のバランスを損ない、しなやかな姿を台無しにしてしまいます。

開花前や梅雨時の病気になりやすい時期を除き、徒長枝があまりにも勢いよく伸びる場合は、そのまま放置せずに早めに切り取ります。あっというまに、驚くほど伸びてしまうこともあります。 切るときは、必ずつけ根ギリギリで切り取り、「枯れ込んだらどうしよう」などと思って残してはいけません。少し残したりすると、そこから噴くように小枝が出てきて、切り直すことになります。切り口の回復が心配なら、癒合剤を塗っておきます。

下垂枝

下向きにダランと垂れ下がるように伸び、ほかの健全に伸びている枝に当たってしまうような伸び方をする枝があります。 落葉樹では、太い下枝から伸びることが多いのです が、常緑樹では樹冠内部のさまざまな箇所に発生し、 多くはやや細めで枯れやすく、放っておくと傷んで 病害虫の温床になってしまうこともあります。 放置すると、病気や害虫の被害が拡大する恐れがありますので、 残さずにつけ根から切り取ります。

車枝

1ヵ所を中心に噴き出すような小枝が出てしまう車枝は、その枝がもともと樹勢の強い徒長枝だったり、台風や雪などの何らかの外的要因が加わり、途中で折れたり曲がった場合などに多く見られます。

不自然な向きで出た枝をすべて、残さずにつけ根から切り落とします。また、根本的な解決策として、その枝全体を主幹から切り落とすのも有効です。少し残してしまうと、そこからまた不要な枝が勢いよく出ることが多いので、必ず残さずにつけ根で切りましょう。

樹冠の内側に向かって逆らうように伸びる内向き枝、ほかの横枝にぶつかって垂直に伸びようとする立 ち枝、左右対称に伸びてしまうかんぬき枝などは、車枝と同様に樹冠内部の自然な流れを乱す不要な枝です。

樹冠の内部で枝と枝がぶつからずに、風通しがよい状態に手入れしたいので、このような枝も必ずつけ根 で切り落とし、しなやかな枝振りに整えます。

 

残す枝

ひこばえ

主に低木や中高木で株立ち状に育つ樹種は、古く太くなった幹は地際で切り取り、下から出てきたひこば えを伸ばして、新しい幹として利用します。 従来の庭木の手入れの本の多くは、「ひこばえは伸びたらすぐに切れ」と書いてあるものが多いのです が、しなやかな自然樹形に手入れするためには、ひこばえこそ、活かさなければならない要素です。

株元から多くのひこばえが出やすい樹種の場合、1シーズンで5本ものひこばえが伸びることがあります。

まったく出ないと困りますが、必要以上によく出 すぎたら、伸ばすものを選び、残りは地際ギリギリで切り取って整理します。このとき、短く残したりすると、そこからさらに細い枝が噴き出すので、必ず残さずにギリギリで切り落とします。 樹勢が強すぎるものと細く弱いものは、木全体の生育のリズムを乱すので切り取ります。樹勢が強くも弱くもない中庸の育ち具合で、姿のよいものを選んで残し、大きく伸びたら、古くなった幹と更新します。

胴吹き枝・ふところ枝

株元からひこばえが生えにくく、一本立ちになりや すい高木類の樹種で、主幹を低く切り戻したいときに は、幹の下方1/2~2/3の位置あたりから伸びてくる胴吹き枝を活かし、伸ばして利用します。 主幹に沿って、やや立ち気味のほうが好都合ですが、 もし、横に伸びていても、主幹を胴吹き枝のつけ根で 切り落とすと、上に向かって徐々に立ち上がります。 明らかに伸ばしても利用できない胴吹き枝が伸びた場合は、幹の際から残さず切り取ります。

 

枝を切る手順

1、全体のバランスをイメージする

実際に剪定をする場合、多くの人がまず樹冠の外部の目につく不要な枝から切り始めますが、これはよくありません。

切りすぎると元に戻せないので、手をつける前に全体の姿をよく観察し、どの枝を切 ったらバランスのとれた姿になるかをじっくりと判断します。

2、主となる枝などの剪定

主幹を切り戻したり、地際から切る場合は、最初にその作業を行います。次に残す主幹から伸びる不要な太い枝を間引くと、目指す樹形の骨格が見えてきます。

太い枝をつけ根ギリギリできれいに切るには、下の図の手順で行ってください。

その後、中程度の太さの枝の剪定に移ります。

3、小枝の剪定

先までは、ノコギリの作業ですが、最後はハサミを使った小枝の剪定です。

作業は頂部から順に上から下へ進めます。

これは、先に下方の枝を綺麗に整えたのに、上方から切りカスが降り積もってしまい清掃作業が二度手間になってしまうからです。

枝を切るポイント

一般に今までの剪定方法で手入れをしていた人は、 「切り口から枯れ込んだら、 どうしよう」と不安になり、 下の左の図のように、 少し枝を残してしまうことが多いと思います。すると、残した部分から 一斉に枝が噴き、 樹形は乱れて 「この噴いたたくさんの小枝をどうしよう?」 と慌てがちです。 ハナミズキやヒメシャラなどで、よくこのような例を見かけます。解決するには、 もう一 度残した部分をつけ根から切り直すことですが、 時期がその樹種の剪定にふさわしくない場合は、 適期まで待って作業します。 ただし、 ブドウやアジサイなど、 あらかじめ枯れ込みやすいことがわかっている樹種は、 その分を考慮して少しつけ根から離して切りましょう。

剪定する時期

落葉樹(アオダモ・アオハダ・カエデ・ツリバナ

通常、落葉樹の剪定は冬季または初春が適しています。

木が休眠状態にある時に行うと、新芽が出る前に剪定を行うことができます。

冬は植えつけや病害虫の防除など、 翌年の備えをする重要な時期です。手を抜くと春以降の生育に差が出てしまうので、 必要な作業をしておきます。

春から夏に花が咲く樹種には、 厳寒期に寒肥を施します。おすすめは、 油かすと骨粉などを混ぜて練り込んだ固形の有機質肥料か、 緩効性の粒状化成肥料です。ただし、 量はこく控えめに与え、 数ヵ所に分けて土に埋めるか、土にばらまいてからよく混ぜて与えます。

夏の剪定は、 伸びすぎた枝や混み合った枝を切って間引き、 調整するのが目的です。うっとうしいからといって伸びが止まる前に剪定すると、 勢いよく枝葉が出てくるので避けましょう。ある程度、 新芽や不定芽の伸びが止まったところで枝を間引き、 葉数を調整すると、 枝の太りを抑えられます。

 

常緑樹(*ツツジ・シャクナゲ・ヤマモモ)

*種類によって落葉樹・常緑樹あり

常緑樹は落葉樹に比べて芽生えの時期が遅くなります。剪定の基本は、新葉が出そろう6~7月ごろに、枝を主幹のつけ根から間引いて自然な樹形に整えます。また、寒さに備えるため、秋から厳寒期を迎える前までに枝葉の数を減らしておきます。花を楽しむ木の場合は、落葉樹と同じに花芽分化の 40~50日以前に行うのが剪定の原則です。 常緑の広葉樹には落葉樹よりも寒さに弱い樹種が多くあります。これらは盛夏と厳冬期を除いた暖かい時期に植えつけを行います。

針葉樹は、広葉樹よりも寒さに強い樹種が多く、冬の間に剪定で樹形を整えます。芽吹き前までには、翌年の生長する予測をしながら、樹種ごとの伸び方をよく考えて大きさをコントロ ールします。

常緑樹はシャクナゲやツバキなどの花を楽しむもの以外は、大きくなりすぎたり間延びするので、ほぼ肥料は与えません。寒さに弱い樹種には、冬前に株元へ敷きワラや腐葉土をマルチングして保護します。

 

まとめ

庭で四季を楽しむためにつくった庭を、樹形のきれいなまま楽しむためには樹木の性格を知り、その樹木の負担のかからない方法や時期で剪定を行うことが何よりも大切です。

大きくなりすぎてしまった木や太い木を剪定するには、専門家の知識や技術が必要となりますので、無理をして剪定を行わず、必ず専門の庭師にご相談ください。

20年後も美しいままの庭木ライフを楽しむために、大事に大事に樹木を育ててあげてください。

 

参考文献:講談社「手入れがわかる雑木図鑑」https://bookclub.kodansha.co.jp/title?code=1000012407

 

庭のお話は、他にもたくさんあります。

https://www.marusei-j.co.jp/家の植栽ってどんな木がいいのでしょうか?/

庭をつくっている丸晴動画はこちら

https://youtu.be/9FT3Ux0jT-g

庭木の水やりの仕方って意外と知られていないかも!?

庭木の水やりの仕方ってご存知ですか?

えっ!?1日1回あげればいいんじゃないの?って思われている方も多いのではないでしょうか?

いえいえ。

庭木も意外と繊細で、時期によってあげる量やあげる時間帯が違います。

なぜその時間にあげないといけないのか。

なぜその時間にあげてはいけないのか。

知ると何となくあげるタイミングやコツなどが理解できるのではないかと思います。

ぜひ、理解して庭木を美しく育ててあげてください。

水やりの大切さ

植物は約80%~90%は水でできているため、水が無くなったら枯れてしまいます。

樹木の葉は、表面にある小さい孔(あな)=気孔(きこう)を開閉させて、二酸化炭素や酸素、水などの交換が行われています。晴れた日に日光を受けると、この気孔を開き、内部の水分を水蒸気として蒸散させ、同時に熱も放出して、温度を下げます。そして、内部の水分が足りなくなると、地中にある根から水分を吸収します。大地に根を下ろしている樹木は、水のある所へ根を伸ばして水分の吸収を行います。

よって、土が水分を保有していたり、水分量が少なく乾いていたりというような、水やりの方法を行うと、良く根が張って生育が良い状態となります。

自然の中では空気の乾燥や降雨などで、気温も湿度も一定ではありませんから、土の状態や樹木の状態を良く観察して、適切に行うことが大切です。

また、日照りなどで水不足の状態が続いた場合は、気孔を閉じて、水分の減少を防ごうとします。このような状態になると、葉の温度が上昇し、葉が焼けたり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。また、上の葉が水分を補おうとして、下の葉から水分を奪い、下葉枯れという現象となります。

このように、植物には自己を守る働きを備えてはいるものの、根から取り込める水がなくなってしまうような場所や環境では、植物は生存できませんので、このようなことにならないよう、継続的に人がお世話をしなくてはなりません。

 

水やりは根元にたっぷり

地植え直後の樹木には、2ヶ月間1日2回朝夕、木の根元にたっぷり水やりをしましょう。

冬に地植えした場合は、1週間に2日程度で大丈夫です。

たっぷりとは、水を弱く出したホースを、根元付近に置いて、ゆっくりジワジワと水を浸透させるようにし、表面だけでなく地中の根鉢や根の周りの土に水が染みこむように1分間あげ続けます。

通常の水やりにおいて、水のやりすぎは根腐れを起こす場合がある為、土が十分に湿っている場合は不要です。

ちなみに、花や葉の上から掛けるようにして水やりを行う人もいるようですが、このような仕方で水やりをした場合、花びらを多く持つ植物は花の奥に水が残りやすく、それが原因で花が腐ることもあります。

また、葉の部分が常に濡れた状態にあると、糸状菌による植物病害、いわゆる「うどんこ病」にかかる危険性もでてきます。

観葉植物などでは、あえて葉に水を与える「葉水(はみず)」という水やり方法もありますが、基本的な水やりの仕方としては、花や葉に水を与えるのではなく、土に対して水を与えるということを覚えておきましょう。

 

水やりの時間帯

水やりを行う時間帯は、植物が活動を開始する前の早朝の時間帯が最適です。

早朝が難しい場合は、夕方でも問題ありません。

しかし、夜になると、植物はほとんど水を必要としていないので、朝に水を上げるのが難しかったとしても、夕方に水をたくさんあげるようなことは避けましょう。
一晩中、土が湿った状態になってしまうと、病気の発生や根腐れにつながってしまう場合があるので注意が必要です。

植物は太陽の光を浴びて光合成を行いますが、光合成を行うには水が不可欠となっています。 そのため光合成を行う時間帯までには水をあげて活動できるようにしてあげます。そして、夜には土が乾いた状態になるのが理想的です。

 

春の水やり

春は、新芽を伸ばしたり、お花を咲かせたりする植物の成長や活動が活発な時期なので、水の量をたっぷりとあげることが大切です。春になると日中の気温も上昇してきますので、朝のうちにあげて、水の量も気温や乾燥具合などを見ながら、気温の上昇に合わせて、序々に量を増やしていって様子をみるようにしましょう。必要以上な水やりは、根腐れを引き起こすこともあるため、様子を見ながら調整をしてください。

春の水やり:1日~2日に1度、7:00~12:00

 

夏の水やり

夏の水やりで一番重要なのが、水やりの時間帯です。夏は気温が高く、とくに真夏の日中の時間帯では、35℃を超すことも多いので、人が暑い日差しで喉が渇くように、植物にも水分補給をというようにとあげてしまうと水がお湯状態となってしまい、根が弱ってしまうので、日中の気温の高い時間帯での水やりは、絶対に避けてください。

朝の涼しい時間帯に行うのが最も良いですが、難しい場合は、夕方の涼しくなった時間帯で行うようにしましょう。

朝、水やりを忘れて水枯れを起こしているような場合でも、すぐに水を与えるのは避けておきましょう。

夏の水やりでは、基本的に早朝と夕方の1日2回、ちょっと多すぎると感じるくらいの量を根元を中心とした範囲にあげてください。

夏の水やり:1日に2回、9:00までと16:00以降に

 

秋の水やり

最近では、秋でも日中の気温が夏場と変わらない時期もあり、夏の水やりの方法と特に大きな違いはありませんが、一番異なる点は、夜間の気温の変化です。

秋になると、日中は汗ばむ陽気でも、日が落ちると気温がぐっと下がってきます。気温が下がる夕方以降の水やりは、その頻度を少しずつ少なくしていくことが必要です。夏日になる日には、水やりを朝たっぷりと行い、曇りで気温の上がらない日などは、水やりを見送るというように、真夏の毎日の水やりから、序々に水やりの間隔をあけて、3か月間で毎日から3日に1回まで頻度を少なくするようにします。

 

秋の水やりは、毎日から3日に1回まで序々に減らし、7:00~12:00までに

 

冬の水やり

冬の水やりは、必要最低限にして、夕方以降は避けることが重要です。

冬の間は、気温が少し上がる午前9時頃に行うことと、夜間の凍結を避けるために夕方以降は行わないようにしましょう。この時期の樹木は多くの水を必要としません。地植えでは水やりはほとんど必要ありません。

冬の水やりは、1週間に1回程度、9:00頃に

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

庭木が活動を始める前に、水をやり、活動のない夜は控える。

真夏の暑い時期は水は暑くなってしまうため日中は避ける。

理屈を知ると、いつ水やりをするべきなのか必然とわかってきます。

庭木は生き物なので、放っておけば自然に育つではないのです。

手をかけて植えたのならば、手をかけて育ててあげましょう。

庭木の様子を見ながら、害虫にも気をつけて見守ってあげてください。

そして、美しい庭木を見ながら心豊かな暮らしをしていけたらいいですね。

 

害虫に要注意!こんなブログも書いています。

https://www.marusei-j.co.jp/テッポウムシとカミキリムシって?生態と予防と/

 

丸晴工務店で作る庭づくり動画

https://youtu.be/9FT3Ux0jT-g

 

家族でつくるアプローチや庭の植栽のいいところ

先日、引き渡しを迎えたI様邸。
引越し前に家族やお友達、会社の上司の方などたくさんの方が集まりアプローチとお庭の植栽を行いました。土をおこしながら、まずは成形し、土留めを行い石段を入れていきます。土を石の形に合わせておいていきますが、土が粘土質のため、通常より労力がいります。

本多大工がアプローチを成形中
※本多大工がアプローチを成形中
土留めの石を配置していく指導をお客様に説明中
※土留めの石を配置していくやり方をお客様に説明中

 

庭の植栽も土を掘ったら肥料を入れて植木を入れていきます。
この木は、前回のブログでご紹介した持田植木さんの植木。

※大工がお客さんのお友達に教えながら一緒に植木をしているところ

途中で、学校から帰宅したご長男さんが庭づくりに参加しました。

まずは、植木のふもとに咲かせる花の苗を、自分で土を掘り入れます。

土が粘土質のため掘りずらそうでしたが、お父さんがお手伝いしながらお花を植えられました。

次は、苔を植木や石のふもとに貼っていきます。

子供にとっては、全てがいい経験となり、体感したものはいつまでも記憶に残り、なんとなく土いじりが好きになったり、植物が好きになったり、緑がある場所が落ち着くなど知らないところでいい影響を与えてくれるのではないかと思います。

また私たち大人も、帰宅する家の入り口が四季折々の葉や花で彩られ、帰路を華やかに照らしてくれると、家の前で立ち止まり、「今日も頑張って帰ってきたな。」と今日の疲れを癒してくれるのではないかと思います。そして、また、次の日の朝も、さあ頑張っていこう!という気になるのではないでしょうか。

 

今回の庭づくりの動画は、こちらで見られます。(丸晴工務店のYou Tube)

https://youtu.be/9FT3Ux0jT-g

家の植栽ってどんな木がいいのでしょうか?

庭に植える木ってどんなものがいいの?よく新しいお家に植えてある、あの美しい木は一体どんなもの?って思う方も多いのではないでしょうか?

実際に、会社からほど近い「持田植木」さんへ行き、こんなところにこんなにもたくさんの木があったのか!と驚かされました。この「持田植木」さんは山採りの木を扱う素敵な植木屋さんでした。

今回、大柄でとても優しい雰囲気の「磯(いそ)さん」という方にお話をして頂きました。

山採りの木

「山採り」というのは、畑などで育てた木ではなく、山に自生している木を掘り降ろした木のことだそうです。

この持田植木さんにある雑木はほとんどが山採りの木だそうで、主に秋田県や福島県、関東6県、低木だと三重県などの、山採り業者さんのところへ自ら赴き、1本1本見ていいなと思う木を選別して買い付けてくるそうです。

山採りは、山の環境によって生育の違いがあります。

また、過酷な環境で育ってくるため強く美しいものも多いです。

倒木した木や幹がひっかかって出来た木の形。

雪が積もってできた形。

急な斜面でも頑張って生きてきた木の形。

それぞれの木にたくさんの歴史があり、それが形として残って一つ一つの表情が全く違い、その表情豊かな木々が家の顔としていてくれる。それが私たちの心を豊かにしてくれるのではないかと思います。

 

また山採りの木は、落ち葉が少なく、成長が遅いため剪定がしやすくお家に植える植栽にはとても向いています。

樹形が美しいものも多く、建物をさらに際立たせてくれるでしょう。

種類

この持田植木さんには、たくさんの木々があり、そのいくつかをご紹介します。

灯台躑躅(ドウダンツツジ)

【落葉低木】

高さは1〜3mの落葉低木で春に白く小さい壺型の花を咲かせ、秋には紅葉が楽しめる樹木です。

 

ハナミズキ

【落葉小高木〜高木】

別名アメリカヤマボウシとも言います。春には白い花を咲かせ、夏には緑が美しく、秋にはワインレッドの色に紅葉し実がなり、冬にはその枝に雪が積もり、四季折々楽しめる植物です。

日照量:全日照から半日蔭

 

紅葉(モミジ)

【落葉高木】

日本で古くから庭園に植えられ、最も親しまれてきた、いろは紅葉。

葉の破片を数えると「いろはにほへと」と7つあるため、いろは紅葉と和名がつけられたそうです。

葉の色は季節に応じて変化し、春は緑色に、秋は黄色に、秋から冬にかけては美しく紅葉します。

日照量:全日照から半日蔭

 

木通(アケビ)

【落葉つる性】

山野に生え寒さに非常に強い落葉性の果樹です。

樹皮や新葉などには含まれる成分には殺虫作用があり、害虫被害にほとんど合うことがありません。

春に香りの強い紫色の花をつけ、楕円形の果実をつけます。

日照量:全日照

 

青膚(アオハダ)

【落葉高木】

高さは10mほどで、大きいものでは15mにもなるものがあります。

樹皮は灰色で薄く、爪で簡単に剥がれ、緑色の内皮が現れるため「青膚」という名がついたそうです。

5〜6月に白緑の花が咲き、その後赤い実をつけます。

 

檀(マユミ)

【落葉低木〜高木】

和名の真弓は、よくしなる枝が弓作りに用いられたことに由来されています。

高さ3〜5mほどで大きいものだと15mにもなるものもあり、樹皮は灰色で老木になると縦に少し裂けてきます。

夏に開花し、実はかなり遅くまで残り、初雪の頃でも赤い実がよく目立ちます。

 

庭づくりを楽しもう

その他にも、夏黄櫨(ナツハゼ)や皐月(サツキ)、ツリバナなどたくさんの樹木があるそうで、美しい庭を目指してみてはいかがでしょうか?

丸晴工務店では施主様と一緒になって庭づくりを楽しみ、施主様が自ら剪定をしたり水をあげたりと愛情を持って育てていっていだだけるようにしていきたいと願っております。

 

その他注意をしてほしい害虫のお話はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/テッポウムシとカミキリムシって?生態と予防と/

 

丸晴工務店のYouTube動画はこちら

https://youtu.be/vqDXU0CmAvo

 

 

 

暮らしを楽しむハーブを知ろう

春の暖かい陽を感じる季節になると、何か新しいことをやってみたい気持ちになって、可愛らしいお花や植物を植えてみたくなりますよね。

そこで香りもよく、暮らしにも役立つハーブを植えてみてはいかがでしょうか?

ハーブは昔から世界のいろいろな国で、人々の生活の中で使われてきました。

ハーブの歴史

メソポタミア(紀元前3000年ごろ)

胡麻やオリーブなどからとれた植物油を、燃料として利用していたり、サフラン、ミント、クローブを香辛料として使っていたことが、当時の粘土板に記されていました。

古代エジプト(紀元前2000年ごろ)

死んだ人をミイラにする時に、防腐作用をもつハーブのシナモン、ジュニパー、ペッパーなどを詰めて使いました。また、フランキンセンス(乳香)やミルラ(没薬)といった、中東に自生する樹木からとれる香り高い樹脂をねりあわせ、香油として体にぬったり、衣服に香りをたきしめたりしました。

古代ローマ(紀元前40年〜90年ごろ)

『薬物誌』という薬草辞典に、600種ほどのハーブの効能が書かれており、後の西洋医学に大きな影響を与えました。

日本(縄文・弥生時代)

山椒、蓬(よもぎ)、菊などが使われ、650年ごろには大陸から仏教と共にお香が伝わり、高貴な人々は菖蒲(しょうぶ)や菊などを入浴剤として楽しんだり、燻した薫香を着物にたきしめたりしました。

 

身近なハーブ

 

ジャパニーズハーブ

日本で生まれたことから、「ジャパニーズハーブ」とも呼ばれます。

山椒【さんしょう】(ミカン科  落葉樹)

実を乾燥させた粉末はピリッとした辛味とツンとした香りで七味唐辛子にも入ってます。

赤紫蘇・青紫蘇【あかじそ・あおじそ】(シソ科   一年草)

青紫蘇は別名、大葉。刺身などにそえて香りを楽しみます。

赤紫蘇の美しい紅色は梅漬けやジュースに。粉末は「ゆかり」というふりかけになります。

韮【にら】(ヒガンバナ科  宿根草)

じょうぶで育てやすく、春にのびるやわらかい茎を食べます。

一度植えると種が飛び、いろいろな場所から芽生えます。

芹【せり】(セリ科 宿根草)

香り高い春の七草の一つ。

日陰でも育つので、窓辺で水栽培もできます。

生姜【しょうが】(ショウガ科  宿根草)

夏に葉つきのしょうが、秋には根つきのしょうがが楽しめます。

体をあたためて、消化を助けてくれる力を持ち、根の砂糖漬けやジンジャーシロップにしても良いです。

胡麻【ごま】(ゴマ科  一年草)

種をしぼった胡麻油、香ばしく種を煎った炒り胡麻は、和食に欠かせません。

濃厚な味の黒胡麻、甘い白胡麻、深いコクの金胡麻があります。

他にも、浅葱(あさつき)や三つ葉、茗荷(みょうが)、畑山葵(はたけわさび)など日本で生まれたハーブはたくさんあります。

次にご紹介するのは、ハーブと言って思い浮かぶ外国からきた代表的なハーブです。

 

外国から来たハーブ

ローズマリー(シソ科  常緑樹)

ツンとした香りの葉が消化を助けることから、肉や魚料理、お茶などに使われます。

他のハーブとも相性が良く、防虫や鎮静作用もあり、サシェと呼ばれる香り袋に入れたり、お風呂に入れたりして香りを楽しむことができます。

オレガノ(シソ科  多年草)

独特の香りはトマトや卵の料理とよく合います。

花オレガノという花のきれいな品種もあります。

ワイルドストロベリー(バラ科  多年草)

いちごの野生種。消化を助ける力を持ち、葉や茎は乾燥させてお茶に、甘酸っぱい実は、たくさん収穫できたらジャムやジュースにできます。

セージ(シソ科  多年草)

園芸種のサルビアのなかまで、花が美しいです。

肉や魚の臭みをおさえて風味を増す効果があり、ソーセージの語源でもあるそうです。

ミント(シソ科  宿根草)

すーっとするさわやかな香りの葉は、サラダに混ぜたり、ドレッシングの風味づけや飲み物にも使われます。熱を下げる効果もあり、湿布剤にも使われます。

タイム(シソ科  多年草)

野菜のトマト煮、ローストチキン、白身魚のソテーなど、どのような素材の料理にもよく合います。

他のハーブとの相性がよいことから、ハーブ塩などのミックスハーブにも使われています。

レモングラス(イネ科  多年草)

熱帯地方ではすすきに似た花が咲き、葉にレモンのような香りがあります。

唐辛子を使うタイ料理とよく合い、お茶などにも利用できます。また、独特の香りには防虫効果もあります。

ユーカリ(フトモモ科  常緑樹)

ミントよりも清涼感あるスッとした香りは、のどの痛みを沈める効果があり、キャンディーなどに使われます。抗菌作用にもすぐれています。

イタリアンパセリ(セリ科  二年草)

普通のパセリとちがい、まったく苦味がなく、さっぱりしていて食べやすいです。

生の葉をサラダやソースに使ったりします。ビタミンやミネラルも豊富です。

ハニーサックル(スイカズラ科  落葉樹)

春にピンクや白、黄色などの甘い香りの花が咲きます。

花にはのどの痛みを和らげる作用があり、乾かした花をお茶にしたり、香水の原料にしたりします。

アーティチョーク(キク科  多年草)

つぼみのうちに収穫し、ガクと新芽をゆでてサラダなどに入れます。いものような独特の食感があります。

カモミール(キク科  一年草と多年草)

りんごに似た甘い香りの花と葉は、薬草茶になります。共に植えた植物の生長を助ける力を持つコンパニオンプランツ。

一年草のジャーマンカモミール、多年草のローマンカモミールなどがあります。

ティーツリー(フトモモ科  常緑樹)

オーストラリア先住民アボリジニの万能薬とされていました。

さわやかな香りの葉からとれる精油はインフルエンザ予防にも使え、強い殺菌力があります。

はちみつがとれる《マヌカ》という品種もあります。

 

育ち方

一年草のハーブ

種をまいて一年で花が咲き、種ができます。

春に種まきをして秋に花が咲く「春まき一年草」と、

秋に種をまいて、次の年の春に花が咲く「秋まき一年草」があります。

バジルや紫蘇、カモミール、ポットマリーゴールドなど。

二年草のハーブ

種をまいた初めの年には開花しません。

二年目の春に初めて開花し、種をつけます。

イタリアンパセリやコリアンダー(別名パクチー)、マロウなど

多年草のハーブ

毎年花を咲かせ、一年を通して枯れることがありません。

また、花がなくても葉によい香りがあるものもあります。

ラベンダーやタイム、ワイルドストロベリーなど

宿根草のハーブ

多年草の一つです。

花が咲き終わっても根が残り、次の年になると、そこから新芽がのびて、また生長します。

ミントやスイートバイオレット、レモンバームなど

 

まとめ

ハーブはいろいろな種類があり、育てるのは難しい。上級者がやるものと思いがちですが調べてみると意外と簡単で、気軽にプランターで始められます。庭づくりの一つとして挑戦してみてはいかがでしょう。

そして、ハーブの香りはリラックス効果をもたらしてくれるものも多く、おうち時間が増えた今自ら育てたハーブでお菓子作りやワンランク上の料理を作ってみてはいかがでしょうか?

また、お風呂に入れたり、ハーブティーを入れてリラックスしてみてもいいですね。

 

参考資料:ハーブを楽しむ絵本(あすなろ書房)

 

庭づくりのブログはこちらにもあります。

https://www.marusei-j.co.jp/気になるアプローチの植栽について/

丸晴工務店のYouTubeはこちら

https://youtu.be/YUpmzZoOI4Y

 

テッポウムシとカミキリムシって?生態と予防とは?

先日、大事な樹木に丸い穴が!!!

テッポウムシにやられてしまいました。

「テッポウムシ?なにそれ?虫?」

初め聞いた時は、全く知リませんでした。

そこで、どんな虫なのか教えてもらいました。

画像のように、鉄砲で打ったように丸い穴が開くことから、この名がついたと呼ばれているんだそうです。

 

テッポウムシとは何なんでしょうか?それにどんな害があるのでしょうか?

こちらでご紹介していきたいと思います。

 

 

テッポウムシとは

カミキリムシの幼虫です。

成虫のカミキリムシが樹木に傷をつけて産卵します。

その後、卵は1週間ほどで孵化して、1年から2年かけて樹木を食べてながら育っていきます。

幼虫は内側から樹木を食べるので、被害に気付きにくく、気づいた頃には深刻な

状況になっていることもあります。

 

テッポウムシの発生時期

カミキリムシがテッポウムシを産む時期は、6〜10月です。

テッポウムシはおがくず状の糞をするため、そのような糞が根本周辺に溜まっていればテッポウムシがいる可能性があります。

幹周辺を念入りに探せば穴が空いていることがありますので確認してみてください。

カミキリムシの特徴は

体長3センチほど

背中にゴマのような白い点々があります

幼虫はミカン、ヤナギ、クリ、イチジク、バラなどの幹を食べます。

こんな虫を見かけたら要注意です。

 

テッポウムシが発生しているのがわかったら

カミキリムシは1回の産卵にたくさんの卵を産み付けるわけではないのですが、1匹以上いることも多いので確実に駆除するには農薬がおすすめです。

カミキリムシ、テッポウムシに効く専用の農薬やラベルに名前がある農薬が使えます。穴の中に噴霧して幼虫を退治し、時間をあけて針金などで中の様子を確認して穴が大きい場合や雨水が入るような位置は接蝋やコーキング剤などで穴を塞ぎます。

 

一方、成虫のカミキリムシは、あまり機敏な昆虫ではないので飛ばない限りは捕獲は容易にできます。見つけ次第確実に退治します。可哀想と思うかもしれませんが捕殺するのが確実でしょう。なぜなら放っておくと庭の大切な木に産卵されてしまうからです。木にとっても植物愛好家にとってもカミキリムシは天敵です。

 

予防はよく観察すること

樹木をカミキリムシとテッポウムシから守るためには、なにより幼虫の早期発見が第一です。

天敵の生態を知り日頃から気をつけて樹木を観察をしましょう。

株元におがくずがあふれていませんか?元気がなくおかしいなと思うことはありませんか?

もしあればそれはテッポウムシが入ったのではないかと疑いましょう。

早めの対策で幼虫を退治すれば木へのダメージも最小限に抑えられます。

 

樹木を植えることは、守ることも義務となります。

あなたの大切な樹木を枯らさないためにも日頃からよく観察し、愛情いっぱいに育ててあげてください。

 

庭づくりについてのブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/街に居ながら山の四季を身近に感じる庭づく/

街に居ながら山の四季を身近に感じる庭づくり

丸晴工務店のお庭作りでは、お手入れ方法や水やりの方法などがわかるよう造園設計・施工士さん指導の元、ワークショップ形式でお客様と大工、建築士で作ります。

「街に居ながら山の四季を身近に感じる」庭づくり

山の木を使い、住む家や住む街に緑を増やし、街に居ながら緑を感じて豊かな生活を送る。

また、街の景観に役立ててご近所さんも心豊かに。

そんなふうに、豊かな生活を送って頂けることを目指し庭づくりを行います。

 

1軒目〜町田市にて〜

テラスや畳スペースから見えるようにと大きな樹木をたくさん植えました。

 

そのテラスからは、

「おーい。」と妹さんのお子さま。頑張っている姿に手を振ってくれていました。

終わった頃には、もう陽も沈みかかって、みんなヘロヘロになってました。

けれど、次の日に「今朝、玄関を出てきた時には自分の家ではないような感じがするほど緑が豊かになっていて、自然に包まれて気持ちが良かったです!」と嬉しいメールを頂き、疲れが吹き飛びました。

これから、もっともっと緑が増えて心豊かな生活を送って頂けるのではないかと思います。

また遊びに行かせていただく時が楽しみです。

 

2軒目〜横浜市にて〜

お子さまも参加してペタペタ。

この感触はなんだ!?

暑い日に少し冷んやりした苔をはるのは楽しかったかな?

今の時代、外に連れ出してあげることもままならず、なかなかお子さまに経験をさせてあげることができません。

そんな中、このようにお子さまが手を使い、土や葉などを身近に感じられることは素晴らしいことだと思います。

一緒に植えた樹木だからこそ、お子さまも大事に育てていって頂けるのではないかと思います。

 

そして、玄関までのアプローチが植栽で彩られると、仕事から帰った時ふっとその疲れを癒してくれます。

これから秋・冬・春・夏と繰り返し四季を重ねていくたびに、表情を変えて四季折々の景色が見られることでしょう。

その折々の景色を楽しみながら、お家と共に成長していってくれたら嬉しいです。

 

そのほかのお庭に関してのブログはこちら

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