新聞紙が暮らしを守る!?断熱材セルロースファイバーとは!?

地球の温暖化が進む中、国でもさまざまな対策が行われています。

補助金で性能のいい家を作ったり、電気は太陽熱で賄えるように太陽光発電を推奨していたり、、、

性能のいい家を作るとはどんなことにつながっていくのでしょうか?

 

地球温暖化、近年の気温上昇には、体がついていけず、夏のこの暑い時期は体調を崩す人も多くいます。

そして簡単に省エネに。と言いますが、従来の断熱ではエアコンの設定温度28度は到底厳しく、23度でガンガン冷やしているというご家庭も少なくないのではないでしょうか。

そこで断熱は、どんな役割をしていてどんな効果があるのかご紹介して、環境への貢献についてお話ししていきたいと思います。

断熱とは

断熱は、住宅において非常に重要な要素です。具体的には、外気と室内の温度差を抑え、外からの熱や冷気が家の中に入りにくくする性能を指します。断熱を意識した家づくりは、以下のメリットをもたらします。

快適な室温の持続

高い断熱性能を持つ住宅は、外気温の変化に影響されにくく、一年中どこにいても快適に過ごせます。室内の温度差が少ないため、ヒートショック現象の予防にもなります。

※ヒートショック現象とは・・・「急激な温度変化によって、体がダメージを受けること」を指します。暖かい部屋から寒い部屋への移動や、風呂場やトイレが寒いといった急激な温度変化で血圧が大きく変動し、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こします。

 

冷暖房費の節約

断熱性の高い家は、外気温の影響を受けにくいため、冷暖房が効きやすくなります。結果として、エネルギー消費を抑えることができます。

 

室内の空気の質を保持

断熱効率を高めて室内の気密性を向上させることで、室内の空気をきれいに保てます。

換気システムを活用することで、ホルムアルデヒドなどの有害物質を排除し、シックハウス症候群の予防にもつながります。

 

家の寿命を延ばす

 気密性を高め、換気システムを活用することで、結露やカビが発生しにくくなるため、家の寿命を伸ばす効果があります。

 

断熱を実現する際の3つのポイント

断熱性の高い建材を使う

断熱性の高い断熱材を選ぶことが大切です。

せっかく断熱材を入れたのに、時間の経過とともに沈下してしまい、まともに断熱されていない。そんなのもよくある話です。壁の中だからわかりにくいかもしれませんが、そういった検証をしっかりしている業者や製品を選ぶことがとても重要です。

 

気密性を高める

断熱性のある建材を使用していても、隙間があると十分な効果が得られません。

気密を高めるためには、家をつくる大工の技術、空気の通し方がとても重要です。

※気密性とは・・・建物の中と外の空気が出入りしないようにするする性能のことです。具体的には、家の隙間をできるだけ少なくして、外の空気が入ってこないようにして、室内の空気が外に逃げないようにすることを指します。その値をC値といい、1㎡あたり何㎠隙間があるか?という数値でよく表します。

https://www.marusei-j.co.jp/%e6%b0%97%e5%af%86%e6%80%a7%e3%81%a7%e6%b1%ba%e3%81%be%e3%82%8b%e3%81%8a%e5%ae%b6%e3%81%ae%e8%89%af%e3%81%97%e6%82%aa%e3%81%97%e3%80%82/

 

 

窓の断熱対策

窓は外気の影響を受けやすい場所です。遮熱効果の高い複層ガラスや樹脂サッシを使用して、断熱性を向上させることが大事です。

 

セルローズファイバーとは

表題にもあったように、新聞紙で作るセルローズファイバーという断熱材。

木質系断熱材で、街でよく見かけるスポーツ新聞や経済新聞が在庫として売れ残ってしまったものをリサイクルしたもの。

40坪の家1棟で約1.2トン使うので、新聞に換算すると約15〜18年分の新聞紙をリサイクルしたことになります。

限りある資源を有効活用し、環境への負荷を極力おさえるサスティナブル(持続可能)な社会にマッチした断熱材といえます。

このセルローズファイバーの特徴を見ていきましょう。

 

 

セルローズファイバーの特徴

断熱性

断熱材は、固定した空気をより多く抱えているものがよいとされています。

セルローズファイバーの木繊維は繊維の絡み合いで空気を抱えるのに加え、一本一本の繊維の中にも空気砲があり、素材自体に高い断熱性があるといえます。

これを隙間なく施工することで、確実な断熱性が得られます。

 

吸音性

木質繊維のやわらかく軽い素材は、優れた吸音性をもち、100dbの防犯ベルの音がセルローズファイバーの壁で覆うことにより半分の54dbまで吸音してくれました。

室内のプライベートな音の漏れや屋外の騒音などの防音対策に効果的です。

※100db・・・防犯ベル・犬の鳴き声

    54db・・・静かな事務所・小さな声で話す話声

 

難燃性

新聞紙にホウ酸、ホウ砂を加えることにより燃えにくい断熱材となります。

試しに、1000℃のガスバーナーで1分間燃やしても、表面が炭化しただけで、中はそのままでした。

万が一火災が発生しても、延焼を遅らせる効果もあり、さらには天然素材なので有毒なガスの発生もありません。

撥水性

新聞紙にホウ酸・ホウ砂以外にも牛脂を混ぜ込むことにより、撥水性を向上させ、屋根からのわずかな雨漏りなどで断熱性能が下がるということはありません。

 

吹き込み工法(ブローイング工法)

下記写真のように、専用シートを張り、その間に吹き込んでいく。

天井は隙間がないよう積もらせていく。

一つ一つが小さな粒なので隙間なく断熱材を行き渡らすことが可能です。

 

まとめ

断熱気密と騒がれている背景には、今の環境問題がとても起因しています。

そんなのは、言われなくても誰もが知っていることでしょう。

しかし、その対策をどのようにしたら良いのか、正しい対策方法は何なのか?

今回の記事で、少しはお分かり頂けたでしょうか。

人の健康を守るためには、家の環境を守らなければなりません。

家の環境を守るためには、確かな腕と確かな製品を選ぶ必要があるのです。

人と家を守ることで、環境にやさしい家となっていきます。

ほんとうの木に囲まれた暮らしを実現してみませんか。

 

 

丸晴工務店のYouTube

木質系のつながりでドイツのシュタイコという断熱材もあります。

https://youtu.be/cKsPDFq–vw

破風に設置されるこの飾りは、縣魚と書いて「げぎょ」と読みます。

”縣魚”(げぎょ)は、古典的な日本の建築で、玄関の破風(はふ)に設置される装飾的な彫刻などを指します。

これらの装飾は伝統的な日本の家屋や建物の玄関部分に取り付けられ、家の持ち主の繁栄や幸運を象徴するものとされています。通常は鯉(こい)や金魚などの魚が用いられ、縁起を良いとされるシンボルとして愛されてきました。

現在では様々な形があり、写真のようなものが見掛けられます。

はじまり

”縣魚”は、日本の建築における玄関の装飾として用いられてきた伝統的な文化で、その起源については複数の説がありますが、一般的には中国から伝わったと考えられています。

「縣魚」の由来に関する一つの説によれば、中国の伝説に登場する黄河の鯉が龍門の滝を登りきり、成功すれば龍に変身できるというものです。この伝説は成功や成長、繁栄の象徴として鯉が重要視されるようになりました。

 

日本においても、この伝説が縣魚の起源とされ、鯉は縁起の良いシンボルとして家の玄関に飾られるようになりました。

その後、鯉の他にも金魚やカワニナなどが縣魚のデザインとして用いられるようになりました。

また、日本の伝統的な文化や風習において、魚は縁起の良い動物とされており、繁栄や幸福を象徴するものとされています。そのため、建築や装飾においても縣魚は繁栄や幸運を願うシンボルとして重視され、古くから日本の建築文化に根付いています。

ちなみに、日本で最も有名な縣魚は、京都の清水寺にある三花懸魚(さんかけんぎょ)というものです。三花懸魚は、三つの花の形をした縣魚で、桜、菊、梅の花を表しています。

三花懸魚は、平安時代に建てられた清水寺の本堂の屋根に飾られており、日本最古の縣魚とされています。

 

種類

縣魚の種類は、形によって様々に分けられます。一般的には、以下の4種類があります。

猪目懸魚(いのめげぎょ)

ハート型の穴がある縣魚です。火除けのまじないとして使われました。

猪目縣魚は比較的古い形式で、鎌倉時代以前からあるとされています。

https://www.bing.com/images/search?view=detailV2&ccid=l79l3QZs&id=CA7C5AF5012C74E9579EF57D565A238BEFD3B95D&thid=OIP.l79l3QZs4tkBK6U4DTxDjQHaFs&mediaurl=https%3A%2F%2Fblogimg.goo.ne.jp%2Fuser_image%2F0f%2F0b%2Fb9eec5ffc7f740927a9fe3c1a5eaa612.jpg&exph=385&expw=500&q=猪目懸魚の画像&simid=608039903714502927&form=IRPRST&ck=2911FFDA4E2BB63C3A3F20C852B98AC9&selectedindex=27&itb=0&ssp=1&setlang=ja&cc=JP&safesearch=moderate&vt=1&sim=11

蕪懸魚(かぶらげぎょ)

ハート型の穴がない縣魚です。シンプルでモダンなデザインが特徴です。

野菜のカブに似た形をした縣魚で、寺社建築や民家に見られます。

三花懸魚(みつはなげぎょ)

蕪懸魚と猪目懸魚を合体させた縣魚です。桜、菊、梅の花を表しています。

三花縣魚は、入母屋破風や大きな千鳥破風に取り付けられ、両端から鰭(ひれ)と呼ばれる若葉や波を形どった飾りがついています。

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/92/0ffad36a29292895e02b7379961c98d2.jpg

梅鉢懸魚(うめばちげぎょ)

梅鉢縣魚とは、梅の花を図形化したもので、五角形または六角形をしています。

小さく簡素なもので、小さな千鳥破風や切妻破風などに取り付けられます。

梅鉢縣魚は鎌倉時代に現れ、現存する最古の懸魚は梅鉢縣魚です。平安時代末期の絵巻物にも描かれており、高位の貴族の屋敷にも飾られていました。

https://blog.goo.ne.jp/momosi77/e/d98980c659eef67381f019c9ece946c7

 

今回、建築中の敷地内にご両親の旧日本家屋にある「縣魚」が壊れてしまって修復して欲しいとのご依頼がありました。その修繕動画をこちらにご紹介いたします。

丸晴工務店YouTube ”日本家屋の破風に飾られる「縣魚げぎょ」を再生します。”

以前、丸晴で建てた入母屋のお家のブログをご紹介します。

https://www.marusei-j.co.jp/50年以上変わらない良さを持ち続ける家/

キッチンカウンターの天板(ワークトップ)ってどんな種類があるの?

キッチンの天板ってたくさんあってわからない。

でも、キッチンって毎日使うからあまり妥協したくないし。

まずは、自分で素材について調べてみようかな。

そう思われたのであれば、ぜひ読んでみてください。

特徴が分かれば、自分の性格や生活スタイルに合ったキッチンが見つかるかもしれません。

人工大理石(じんこうだいりせき)と人造大理石(テラゾー)の違い

もともと1965年、アメリカのデュポン社が人造大理石を発明し、1971年から日本に輸入され、その後国内での製造も始まりました。

当時は、同じものとして扱われて、原材料の樹脂に石の粉末、鉱物質、着色料などの充填材を加えて固めたものでした。

しかし、現在では、人工大理石と人造大理石どちらも同じもののように聞こえますが、実は全く別物なのです。

人工大理石とは、

アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材です。

人工大理石という名称から大理石の成分が入っていると思われがちですが、粉や成分など一切入っておりません。

アクリル系人工大理石は、板状の原板から切り出す部材を接着する「組み立て式」です。
一方、ポリエステル系人工大理石は、型を用いてつくる成形品です。

基本的にメーカーがオス・メスの型を製作し、その隙間に樹脂を流し込んで硬化させてつくります。

型製作には費用がかかるので、大量生産によってコストパフォーマンスを高め、できるだけ製品価格を抑えるのが、ポリエステル系人工大理石の基本的な考え方です。

また、価格の違いとしては、アクリル系樹脂のほうがポリエステル系樹脂よりも高価です。

メリット

・加工がしやすい

・色や模様のバリエーションが多い

・コストパフォーマンスが良い

・割れにくく耐久性がある

デメリット

・天然の大理石と比較すると柔らかく傷つきやすく熱に弱い

・型が必要となり1点ものの特注が難しいものもある

・主成分が樹脂のため高級感や風合いは無く、無機質になりやすい

・研磨入りのナイロンたわしやクレンザーを使用すると、磨いた部分がうっすらと白くなる場合がある

・燃焼すると不完全燃焼による一酸化炭素などの有毒ガスを発生する

 

人造大理石とは、

天然の大理石などを粉砕し、セメントや樹脂で固めた半人工素材です。

セメントで固めたものをセメントテラゾー、樹脂で固めたものを樹脂(レジン)テラゾーと呼びます。

名前は似ていますが、似て非なるものなのです。

人造大理石の特徴として、石を砕いて混ぜるため均一な外観には出来ません。

また、色調も使用する石材に大きく左右されますが、自然な風合いが人工大理石よりは感じられます。

メリット

・人工大理石より硬く傷や摩耗に強い

・色や模様のバリエーションが多い

・自然な風合いを楽しむことが出来る

・汚れが染み込みづらい

・熱に強い

デメリット

・人工大理石と比べると高価

・熱や汚れで変色してしまうことがある

メンテナンス

普段のお手入れとしては、長時間汚れを放置すると着色することもあるので、汚れたらすぐ拭くことをお勧めします。

また、研磨タイプのスポンジは使える製品と使えない製品がありますので、ご確認の上ご使用ください。

 

ステンレスとは

ステンレスの事をよくSUS(サス)と呼びますが、

S=steel鋼

U=use特殊用途(special use)

S=stainless不銹

という事から、SUSといえばステンレス鋼を意味しています。

ステンレス鋼とは、鉄を主成分としこれに10.5%以上のクロムを含有した合金鋼で鉄に比べ耐食、耐久性、耐熱性、加工性美観において非常に優れた金属です。

また、環境に対してもステンレスは100%リサイクル可能な材料として高く評価されています。

ステンレスの語源は

stain=しみ、よごれ、汚染

less=のない、できない

訳すと、さびないという意味でstain less、ステンレスと呼ばれる様になりました。

サビないしくみ

鉄にクロムを添加するとクロムが酸素と結合して鋼の表面に薄い保護皮膜 (不動態皮膜)を生成します。この不動態皮膜がさびの進行を防ぎます。またこの不動態皮膜は100万分の3mm程度のごく薄いものですが、大変強靭で、一度こわれても、周囲に酸素があれば自動的に再生する機能をもっています。

ただ、ステンレスは絶対さびない金属ではなく作られている不動体皮膜がほこりや鉄分、塩分を含んだ雨水などによって破壊された場合には、さびが発生しやすくなります。また、キッチンカウンターなどでは、もらいサビと言って鉄鍋などを長時間置いたままにしてサビが付着してしまうとサビの原因にもなります。

これらのサビは磨けば落ちることが多いですが、落とすのも大変なものもありますので、普段から乾いた布などで天板を拭いておくお手入れはしておくのが良いのかもしれません。(これはステンレスだけでなく、木の天板など他の天板にも言えることかもしれませんが、、、)

メリット

・水やさびに強い

・油など汚れにも強い

・匂いがつきにくく衛生的

・人造大理石と比べると少し安い

デメリット

・無機質な感じになりやすい

・時と共にステンレスの光沢が無くなる

・もらいサビがつくことがある

メンテナンス

もらいサビなど発生してしまった場合は、市販で売っているクレンザーと緑の研磨面がついているスポンジでゴシゴシこすり落とします。水で洗い落として、まだ落ちていないようならこれを繰り返します。

表面仕上げ

ヘアーライン

ヘアラインは研磨ベルトを使い、わざと表面に細長い筋状の研磨目を付ける方法です。

バイブレーション

バイブレーションは、多軸水平研磨を用いた無方向性のヘアライン研磨仕上げです。こちらもすじ状の磨き目が入りますが、方向がランダムなことが特徴といえます。やや光沢を抑え、落ち着いた雰囲気がでます。

エンボス

エンボスは、エンボス用ロールやエッチングでの圧延処理によって作られます。エッチングとは、薬品による化学反応で金属をわざと溶解させ、表面に凹凸をつくる方法です。

表面の凹凸で傷が目立たない仕上げです。

鏡面仕上げ

冷間圧延後に熱処理、酸洗いなどを行い、軽く冷間加工することによって光沢を与えた仕上がりを実現したもの。

店舗などでも目にするとてもメジャーな方法です。

 

木の天板

メリット

・柔らかな雰囲気になる

・オイル仕上げであれば手触りがいい

デメリット

・汚れやシミがつきやすい

・木の反りなどでシンクやコンロに隙間ができてしまうこともある

メンテナンス

汚れやシミになりやすい素材のため、普段から水や汚れがついたらすぐ拭き取る。

 

まとめ

人造大理石であれば、色や柄など選ぶ種類が多く、インテリアに合わせたものを選択でき、ステンレスは一見無機質になるかもしれませんが、設計によってはとてもシンプルでおしゃれな空間が広がります。

また、木の天板は風合いを楽しむので、こまめな拭き取りが必要ですが、シミも「一つの物語」と思える方は、素敵なキッチンに仕上がるのではないかと思います。

ご自分の好み、また生活スタイル、ご予算などでお好きな天板を選ぶのがいいですね。

また、一つの素材でも何十種類とありますので、ぜひご自分に合った天板を見つけてください。

そのためにも、天板は実際に見に行き触ってみることをおすすめします。

キッチンはいろんなシチュエーションで使うものなので、肌触りだけでなく、水に濡れたらまな板が滑りやすいか、固さ等、何年か経った時にどうなるのか、ショールームの方に質問してみるのもいいですね。

また、メンテナンスの方法も合わせて質問しておくことも忘れずに。

 

その他素材について書いたブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/外壁材のガルバニウム鋼板について/

 

参考文献:ステンレス協会 https://www.jssa.gr.jp/contents/about_stainless/key_properties/

    :シゲル工業https://www.shigeru-k.co.jp

    :コーティングMAGAZINEhttps://www.y-skt.co.jp/magazine/knowledge/guide-stainless/

地鎮祭でよく聞く猿田彦神社って、どんな神様を祀ってあるの?

新築でお家を建てるとなったときに、必ず行うのが地鎮祭(=地鎮祭について詳しく書いたものはこちら)。

地鎮祭とは、その土地の神様を祀り、工事の無事進行・完了と土地・建造物が末長く安全堅固であることを祈願するために、おこなわれる祭りです。

その地鎮祭をお願いするところでよく聞く猿田彦神社。

どんな神様が祀られているの?

調べてみると意外と面白く、お正月にお参りする神社のことも調べてみたくなりました。

神とは

そもそも神様ってどのような存在なのでしょうか?

大きく3つに分けてみると、

古事記や日本書紀といった神話に登場する神

神話には世界を作り出したり、英雄的な活躍をしたりする神が登場します。人間と同じように結婚をし、怒ったり笑ったりします。

こうした神は人間神と呼び、大きく分けて2つに分けられます。

高天原(たかまのはら)と呼ばれる天上界に住み、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が統治する世界で、天之御中主神(あめのみなかぬし)をはじめとする天つ神。一方、大国主神(おおくにぬしのかみ)が統治する地上の葦原中国(あしはらのなかつくに)に住む国つ神。

この大国主神が天つ神に降伏し統治権を譲り、次の統治者となったのは天照大御神の孫の邇邇芸命(ににぎのみこと)でした。その子孫が初代天皇になったと言われています。

民族神

神話には登場しないですが、人々の間で自発的に生まれた神で、稲荷神、恵比寿、道祖神など。

もとは人間だった神

天神さまとして知られる菅原道真や、すぐれた功績を残した豊臣秀吉や徳川家康など

 

また、自然神(シゼンシン)と呼ばれる、自然そのものの神もいます。山の神や海の神、風の神、木の神などです。

神社には天照大御神(あまてらすおおみかみ)のような天つ神や、大国主神(おおくにぬしのかみ)のような国つ神が祀られることが多いですが、自然神も祀られることがあります。

古代において、神は自然物に降るものとされ、特定の場所に常在する社殿(本殿)はありませんでした。

そうした神道の世界に社殿が設けられたのは、6世紀に仏教が伝来してからだそうです。一方現在でも木や山、岩などをご神体として祀る古代の信仰スタイルが残る場所があります。

 

猿田毘古神(さるたびこのかみ)

天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫の邇邇芸命(ににぎのみこと)一行が、天から葦原中国(あしはらのなかつくに)に降ろうとする途中、天と葦原中国の両方を照らしている神がいました。邇邇芸命に同行していた天宇受売命が『何者か?』問うと、国つ神猿田毘古神と名乗り、『天孫の道案内をすべく出てきたのだ』と言いました。

この猿田毘古神は、「日本書紀」によると鼻がきわめて長く、背も高く、目は鏡のように輝いていたとあり、この姿から天狗のイメージのもととなったとされています。

 

 

椿大神社https://tsubaki.or.jp

高千穂に邇邇芸命を御案内した後、天宇受売命と御一緒に本拠地である「伊勢の狭長田(さながた)五十鈴の川上」の地に戻り、この地を始め全国の開拓にあたられました。

その故郷とされる伊勢国には、猿田毘古神を祀る神社の総本社とされる椿大神社があります。

御神徳

猿田彦大神(猿田毘古神)は、天照大神との幽契により、天孫を先達啓行、皇大神宮の永久御鎮座の大宮所をもお定めになられたことから、地上に生きとし生けるものの平安と幸福を招く「みちびきの祖神さま」と崇敬されています。

地球国土、土地家屋敷安泰守護、地鎮祭をはじめ、建築、方災解除、厄除開運、家内安全、無病息災、交通安全、旅行安全、商売繁昌、家運隆昌、良縁子孫繁栄、進学修業、事業成就などにご霊験あらたかと信仰されております。

 

 

参考資料・引用元:株式会社エックスナレッジ「日本の神様解剖図鑑」

 

 

丸晴工務店のYouTubeはこちら

https://youtu.be/5VJTNuKwaHE

 

家の植栽ってどんな木がいいのでしょうか?

庭に植える木ってどんなものがいいの?よく新しいお家に植えてある、あの美しい木は一体どんなもの?って思う方も多いのではないでしょうか?

実際に、会社からほど近い「持田植木」さんへ行き、こんなところにこんなにもたくさんの木があったのか!と驚かされました。この「持田植木」さんは山採りの木を扱う素敵な植木屋さんでした。

今回、大柄でとても優しい雰囲気の「磯(いそ)さん」という方にお話をして頂きました。

山採りの木

「山採り」というのは、畑などで育てた木ではなく、山に自生している木を掘り降ろした木のことだそうです。

この持田植木さんにある雑木はほとんどが山採りの木だそうで、主に秋田県や福島県、関東6県、低木だと三重県などの、山採り業者さんのところへ自ら赴き、1本1本見ていいなと思う木を選別して買い付けてくるそうです。

山採りは、山の環境によって生育の違いがあります。

また、過酷な環境で育ってくるため強く美しいものも多いです。

倒木した木や幹がひっかかって出来た木の形。

雪が積もってできた形。

急な斜面でも頑張って生きてきた木の形。

それぞれの木にたくさんの歴史があり、それが形として残って一つ一つの表情が全く違い、その表情豊かな木々が家の顔としていてくれる。それが私たちの心を豊かにしてくれるのではないかと思います。

 

また山採りの木は、落ち葉が少なく、成長が遅いため剪定がしやすくお家に植える植栽にはとても向いています。

樹形が美しいものも多く、建物をさらに際立たせてくれるでしょう。

種類

この持田植木さんには、たくさんの木々があり、そのいくつかをご紹介します。

灯台躑躅(ドウダンツツジ)

【落葉低木】

高さは1〜3mの落葉低木で春に白く小さい壺型の花を咲かせ、秋には紅葉が楽しめる樹木です。

 

ハナミズキ

【落葉小高木〜高木】

別名アメリカヤマボウシとも言います。春には白い花を咲かせ、夏には緑が美しく、秋にはワインレッドの色に紅葉し実がなり、冬にはその枝に雪が積もり、四季折々楽しめる植物です。

日照量:全日照から半日蔭

 

紅葉(モミジ)

【落葉高木】

日本で古くから庭園に植えられ、最も親しまれてきた、いろは紅葉。

葉の破片を数えると「いろはにほへと」と7つあるため、いろは紅葉と和名がつけられたそうです。

葉の色は季節に応じて変化し、春は緑色に、秋は黄色に、秋から冬にかけては美しく紅葉します。

日照量:全日照から半日蔭

 

木通(アケビ)

【落葉つる性】

山野に生え寒さに非常に強い落葉性の果樹です。

樹皮や新葉などには含まれる成分には殺虫作用があり、害虫被害にほとんど合うことがありません。

春に香りの強い紫色の花をつけ、楕円形の果実をつけます。

日照量:全日照

 

青膚(アオハダ)

【落葉高木】

高さは10mほどで、大きいものでは15mにもなるものがあります。

樹皮は灰色で薄く、爪で簡単に剥がれ、緑色の内皮が現れるため「青膚」という名がついたそうです。

5〜6月に白緑の花が咲き、その後赤い実をつけます。

 

檀(マユミ)

【落葉低木〜高木】

和名の真弓は、よくしなる枝が弓作りに用いられたことに由来されています。

高さ3〜5mほどで大きいものだと15mにもなるものもあり、樹皮は灰色で老木になると縦に少し裂けてきます。

夏に開花し、実はかなり遅くまで残り、初雪の頃でも赤い実がよく目立ちます。

 

庭づくりを楽しもう

その他にも、夏黄櫨(ナツハゼ)や皐月(サツキ)、ツリバナなどたくさんの樹木があるそうで、美しい庭を目指してみてはいかがでしょうか?

丸晴工務店では施主様と一緒になって庭づくりを楽しみ、施主様が自ら剪定をしたり水をあげたりと愛情を持って育てていっていだだけるようにしていきたいと願っております。

 

その他注意をしてほしい害虫のお話はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/テッポウムシとカミキリムシって?生態と予防と/

 

丸晴工務店のYouTube動画はこちら

https://youtu.be/vqDXU0CmAvo

 

 

 

間取りによって変わってくる階段。どんな種類があるの?

住宅雑誌を読んでいると、色々な形の階段がみられます。

一般的な階段やおしゃれな螺旋階段だったり、

素材も木だったり鉄柱だったり、

階段の種類や特徴などを合わせて知っていると、

注文住宅をいざ建てるとなったとき、知っているだけで

設計士さんとの打ち合わせが楽しく、かつスピーディーに行えます。

設計が上手な人ほど階段の使い方が巧みで、余計な面積を取る無駄な空間として嫌われる階段ですが、実は階段こそ、プランニングの隠れた主役なのだそうです。

階段の基本的な寸法

住宅の階段の設計で最も大切な点は、人の足の運びを踏まえ、その役割・蹴り上げと踏み面の関係を理解することです。

階高を等間隔に割り付けることを「階段割り」と呼び、「蹴り上げ」は、その1段の寸法(R)です。「踏み面」は、階段の足を載せる水平面を指し、その先端を段鼻と言いますが、段鼻から次の段鼻より鉛直に下ろした位置までが踏み面寸法(T)で、蹴上げと同様に等間隔にしなければなりません。

建築基準法でも、住宅では、蹴上げ23㎝以下、踏み面15㎝以上、階段幅は75㎝以上とされています。

国土交通省 建築基準法制度概要集

https://www.mlit.go.jp/common/001215161.pdf

 

階段の種類はどんなものがあるの?

階段は床レベルの異なる所をつなぐ段形の通路で、段の平面形状により直進階段、矩折れ階段、折返し階段、回り階段、螺旋階段などに分けられます。

直進階段

鉄砲階段とも呼ばれます。

直進階段は、直線状に上り下りをする階段の形式です。

階段のデザインとしてはシンプルで純粋な形です。

視線の見通しがよく住宅の階段としては象徴的なデザインをすることができます。

 

側桁階段

側桁階段は、木造階段の中でも最も標準的な形式の階段です。

構成部材は、側桁、段板、蹴込み板からなっています。

踏込板や蹴込み板を側板で両側から挟み込むような構造で成り立っている階段の形式です。

蹴込み板のない側桁階段は、視線が通るので軽やかな印象を与えます。

空間を閉鎖的にしたくないときや光を通したいとき、階段下を収納などに利用したいときなどに選択されます。

 

ささら桁階段

ささら桁階段は、段板をささら桁で支えるシンプルな階段の形式です。

動的なささら桁の美しさと踏板のリズムが気持ちよく、高い意匠性から玄関ホールやリビング等のパブリックな空間に採用されることが多いです。

2本のささら桁で支える形式や1本のささら桁と壁面で支える形式などがあり、またささら桁の形状や手摺(てすり)の形状と取り付け方などでデザイン性の高いさまざまなバリエーションの階段がつくられています。

 

ひかりをとりこみ灯す家 https://www.marusei-j.co.jp/work_post/ひかりをとりこみ灯す家/ 

刻み動画はこちらhttps://youtu.be/oP52hfqbO-E

 

家族の絆が深まる住まい https://www.marusei-j.co.jp/work_post/家族の絆が深まる住まい/

 

力桁階段

力桁階段は、ささら桁階段の一種で段板を中央の斜めにかけ渡した力桁という大きな部材により支える構造の階段です。

シンプルな一本桁の直線階段のデザインは、構造的な強度とバランスが要求されます。

力桁の重厚感と力強さ、段板の軽やかさの対比とバランスが魅力であり、風や光を通し、視線が抜け、空間に開放感を与えることができる意匠性の高い階段です。

 

折り返し階段

折り返し階段は、階高の中間の高さに、踊り場を設け、180度転回させて上り下りする階段の形式です。

安全性が高く、上り下りのしやすい安心な階段形式です。

踊り場を持つ平面形状は、直通階段に比べて面積が多く必要となります。

上り下りのときに視線の方向が変わるという空間体験ができる階段です。

 

回り階段

回り階段は、コンパクトに平面に納めることのできる階段形式です。

一般の住宅では、直進階段と同様に、頻繁に採用されるタイプの階段です。

折り返し階段のように踊り場がなく、旋回するように回りながら上り下りする階段であるため、安全性は少し劣ります。

旋回する部分の踏面は、回転の中心から300㎜のところで150㎜以上確保されなければならない。

だんらんの家 https://www.marusei-j.co.jp/work_post/だんらんの家/

 

螺旋(らせん)階段

らせん階段は、平面形状が円形で中心の柱から格段板が環状になっています。

柱を中心としたらせん状に旋回しながら上り下りをする階段です。

上り下りのしやすさは折り返し階段や周り階段よりは劣りますが、設置面積がコンパクトでなにより流れるような美しい構造のフォルムは、インテリア空間のシンボルとなります。

上下に動きながら同時に360度に視界の変化を楽しむことができる階段の形式です。

木製のらせん階段もありますが、住宅の階段ではスチール製の方が納まりも比較的容易で、軽やかなイメージから採用されるケースが多いです。人が直接触れる、段板や手摺には木を使うことが多いです。

まとめ

今回、何種類かの階段をご紹介しましたが、先にもお話ししたように、設計が上手な人ほど階段の使い方が巧みで、設置する場所、面積、見せ方全てにおいて、プランニングの隠れた主役なのです。

それを知ると設計士の意図する階段の配置などが理解でき、楽しい家づくりができるのではないでしょうか。

 

そのほか階段を作ってる動画はこちら

https://youtu.be/lLPdM2fWmWo

 

センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜ミナペルホネン編〜

家を建てたり、引っ越したりして心機一転。

センスのいい家、部屋にしたい!

でも、どうしたらいいかわからない。

センスのいい人はどうやってあんなお家にしているのか、誰か教えて!!!

って思いますよね。

素敵だなぁと思う家には、大抵センスのいい家具が置いてあります。

でも、それはどこかの小さなお店から見つけてきて1点ものを置いているわけでもなく、

(所さんのようにそういう方もいらっしゃいますが、、、)

定番の廃らない美しい家具たちを置いたり、飾ったり。

それに合わせて、自分の好きと思えて可愛いものを置いているのだと思います。

丸晴工務店のモデルハウスにもたくさんの素敵な家具がありますのでご紹介させていただきます。

今回は、その中のminä perhonen (ミナペルホネン)について紹介させて頂きます。

 

 

モデルハウスにある家具雑貨

ペンダントライトPH4/3 louis poulsen (ルイス・ポールセン)https://www.louispoulsen.com/ja-jp/privatek

 

カイクリスチャンセンNO.42《宮崎椅子製作所 https://www.comfort-mart.com/?mode=f58

 

ミナペルホネン《minä perhonen (ミナペルホネン)https://www.mina-perhonen.jp

 

Yチェア《Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)https://www.carlhansen.com/ja-jp

 

minä perhonen (ミナペルホネン)について

ブランド名の「minä」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味します。デザイナーがフィンランドを旅する中で、そのライフスタイルやカルチャーに共感し、フィンランド語で名付けられました。

デザイナーで創設者の皆川明が「形から服を作るよりも、生地から作っていくことで自分らしい服が成立する」と、自然界にあるものを自由な感性でとらえ、手作業で図案に描きます。

四角いブランドロゴの、枠は人を表し、手描きで描かれた小さな粒は様々な個性を表しています。ものづくりでも、個性から生まれるアイデアや工夫、手の技を大切にし、つくることにも、使うことにも、喜びをもたらしていきたいとの願いがこもっているそうです。

1967年東京生まれ。1995年に自身のファッションブランド「minä(2003年よりminä perhonen)」を設立。色あせることのないデザインを目指し、想像を込めたオリジナルデザインの生地による服作りを進めながら、インテリアファブリックや家具、陶磁器など暮らしに寄り添うデザインへと活動を広げています。また、デンマークKvadrat、スウェーデンKLIPPANなどのテキスタイルブランドへのデザイン提供や、朝日新聞や日本経済新聞の挿画なども手掛けています。

 

不均一だから可愛い《tambourine》タンバリン

minä perhonenで最も有名な《tambourine》タンバリン。

刺繍で描かれる小さなドットは、個々の糸のふくらみや形に微妙な違いがあります。

そして円形に配されたドットの間隔は不均一。そして、その円も正円ではなくフリーハンドで描かれたもの。人間の身体が左右対称ではないように、不均一なほうが私たちには自然に感じられるし、愛せるのではないか。そんな発想から生まれた不均一な自然。

https://www.mina-perhonen.jp

 

《flower》花

皆川明が1995年に初めてミナペルホネンのために作った刺繍テキスタイルで、数多く登場する花のモチーフ。

その多くは創造で描いた草花で、”こんな花が咲いている景色”というように、その草花の持つ空気感みたいなものを、その花の形を借りながら描いていくと皆川が語るように、テキスタイルに描かれる草花の姿は、優しくて絵画的です。

 

 

最後に

《100年後を想う活動》

minä perhonenのデザインは、どれも個性的で自由。

20年前のデザインもいつになっても新鮮で空間を柔らかいものにしてくれます。

デザイナーで創設者の皆川明が1995年にブランドを始めた時に、紙に書いた言葉「せめて100年続くブランド」。世代を超えて続いてゆく活動を思い描きました。

minä perhonenはそんな想いを持ち続け、一人を大切にするデザインをし続け多くの人に愛されています。

丸晴工務店もそんなふうに、100年後の想いを大切にし、一人一人の個性や考えを尊重した100年続く家づくりをしていきたいです。

その他モデルハウスの家具を紹介したブログはこちら

https://www.marusei-j.co.jp/センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜yチ/

 

参考資料:Casa「ミナペルホネンと皆川明 完全版」

センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜ルイス・ポールセン編〜

家を建てたり、引っ越したりして心機一転。

センスのいい家、部屋にしたい!

でも、どうしたらいいかわからない。

センスのいい人はどうやってあんなお家にしているのか、誰か教えて!!!

って思いますよね。

素敵だなぁと思う家には、大抵センスのいい家具が置いてあります。

でも、それはどこかの小さなお店から見つけてきて1点ものを置いているわけでもなく、

(所さんのようにそういう方もいらっしゃいますが、、、)

定番の廃らない美しい家具たちを置いたり、飾ったり。

それに合わせて、自分の好きと思えて可愛いものを置いているのだと思います。

丸晴工務店のモデルハウスにもたくさんの素敵な家具がありますのでご紹介させていただきます。

今回は、その中のlouis poulsen ”PHランプ”をご紹介させて頂きます。

 

 

モデルハウスにある家具雑貨

ペンダントライトPH4/3 louis poulsen (ルイス・ポールセン)https://www.louispoulsen.com/ja-jp/privatek

 

カイクリスチャンセンNO.42《宮崎椅子製作所 https://www.comfort-mart.com/?mode=f58

 

ミナペルホネン《minä perhonen (ミナペルホネン)https://www.mina-perhonen.jp

 

Yチェア《Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)https://www.carlhansen.com/ja-jp

 

 

Louis poulsen ”PHランプ”について

「人に優しい光」言葉にするのは簡単でも、その実現は難しいものでした。

今から90年以上前、このテーマに率先して取り組んだデザイナーがデンマークのポール・ヘニングセンでした。

ポール・ヘニングセンは、デンマークの女優アグネスヘニングセンを母としてコペンハーゲンに生まれました。

1911年から1914年にフレデリクスベアのテクニカル・スクールで、また1914年から1917年にコペンハーゲンのテクニカル・カレッジで学び、伝統的な機能主義建築をスタートした後、彼の興味は照明の分野に移っていきました。

また、活動領域は文筆活動にも広がりジャーナリスト作家としても活躍しています。

第二次世界大戦初期、コペンハーゲンのティヴォリ公園の主任アーキテクトも勤めましたが、ドイツ軍占領時には他の多くの芸術家たちと同様、スウェーデンに亡命し、亡命先のスウェーデンではすぐさまデンマーク人アーティスト・コミュニティーの中心的人物となりました。

 

1920年から建築家として活動したヘニングセンは、常に照明を使う人の感覚を大切にしました。

1925年のパリ万国博覧会で、6枚の円盤形のシェードが光源を覆うことでまぶしい光源を巧みに隠しながら、周囲に温かい光を投げかける『パリ・ランプ』を発表しました。

電球のフィラメントが直接見えず、シェードの隙間から光がさす構造は、後の『PHランプ』と共通していました。

製作を担当した照明ブランドのルイス・ポールセンとともにヘニングセンは、より完成度の高い構造に早々に取り組み、翌26年に『PHランプ』の最初のモデルが生まれました。

この時初めてシェードの曲面に対数螺旋曲線が用いられました。

対数螺旋曲線とは、巻貝など自然の形態にもみられる渦巻きの形で、渦の中心に光源をおくとその光は同じ角度で曲線にあたり、広がっていく性質があります。

初期の『PHランプ』は塗装した銅板や乳白色のガラスを素材とする3枚のシェードを使用していました。やがて30年代までにシェードの枚数やサイズの異なるバリエーションが生まれ、モダンデザインの傑作として各国で人気を呼んでいます。

数々の作品

 

PH5

 

PH Artichoke Glass

 

Patera Oval

 

PH 3½-2½ Floor

 

最後に

センスのいい家にするために、このようなすばらしい照明や家具を取り入れてみてはいかがでしょうか?

格段に家の空間がより良いものに変わっていくと思います。

そんなお手伝いも、丸晴工務店では行なっております。

 

ご紹介可能な家具照明はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/謹賀新年%E3%80%80本年もよろしくお願いいたします%E3%80%82/

 

ダイニングテーブルの照明位置についての記事はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/ダイニングのペンダントライトの位置って?/

センスのいい家具はモデルハウスから学ぼう〜Yチェア編〜

家を建てたり、引っ越したりして心機一転。

センスのいい家、部屋にしたい!

でも、どうしたらいいかわからない。

センスのいい人はどうやってあんなお家にしているのか、誰か教えて!!!

って思いますよね。

素敵だなぁと思う家には、大抵センスのいい家具が置いてあります。

でも、それはどこかの小さなお店から見つけてきて1点ものを置いているわけでもなく、

(所さんのようにそういう方もいらっしゃいますが、、、)

定番の廃らない美しい家具たちを置いたり、飾ったり。

それに合わせて、自分の好きと思えて可愛いものを置いているのだと思います。

丸晴工務店のモデルハウスにもたくさんの素敵な家具がありますのでご紹介させていただきます。

今回は、その中の”Yチェア”をご紹介させて頂きます。

 

 

モデルハウスにある家具雑貨

ペンダントライトPH4/3 louis poulsen (ルイス・ポールセン)https://www.louispoulsen.com/ja-jp/privatek

ダイニングテーブルの照明についての記事はこちら

https://www.marusei-j.co.jp/ダイニングのペンダントライトの位置って?/

 

カイクリスチャンセンNO.42《宮崎椅子製作所 https://www.comfort-mart.com/?mode=f58

 

ミナペルホネン《minä perhonen (ミナペルホネン)https://www.mina-perhonen.jp

 

Yチェア《Carl Hansen & Son(カール・ハンセン&サン)https://www.carlhansen.com/ja-jp

 

 

 

Yチェアについて

デンマークを代表する家具デザイナーであるハンスJ.ウェグナーが手掛けた名作椅子の中でも特に有名で人気の高いYチェア。1950年の発売以来何十万脚も生産されてきました。

Yチェアの製造会社であるカール・ハンセン&サン(Carl Hansen & Son)社が付けた『CH24』が正式名称で、「Yチェア」はデザイナーのハンス J. ウェグナーが付けた名前ではありません。

通常、デンマークでは家具を識別するものは、メーカー名のイニシャルやデザイナーのイニシャルの後に家具の番号をつけた商品番号で、CH24の場合、「Carl Hansenの24番の椅子」ということを示しています。

ハンス J. ウェグナーのYチェアは、その斬新なフォルムからモダンデザインの名作として世界的に知られてきました。

CH24のデザインにおいてウェグナーは、アームと背もたれを一体にするという、それまでの椅子デザインに見られなかった斬新な試みをしています。そしてこの曲木製のアームに安定性と心地よい使用感を与えるのが、印象的なY字形の背もたれ。

この形状からYチェアと呼ばれるようになりました。

Yチェアの発端は中国の椅子に座るデンマーク商人の肖像画。商人が座る明代の椅子がデザインの起源となっています。

CH24の完成に必要な製作工程は100以上。しかもそのほとんどが職人の手を通して作られています。

 

カーブの美しさ

Yチェアの美しさは、このアームから背もたれにかけての曲線。

手で握るのにちょうどよい太さといえる直径30㎜の丸棒のアームは、木材を曲げて作られています。

角材を蒸気で蒸した後、U字の型にはめて乾燥させることによって形状を安定させており、その後、丸く成形し、さらに背のあたる部分を斜めに削った後にほぞ穴を加工します。

Yチェアはどこからみても美しく感じられます。

 

ペーパーコードの快適な座り心地

Yチェアの座面に使われているペーパーコードは、幅45㎜ほどの紙の帯を撚ってできた3本の紙紐を、表面が平滑になるようにさらに撚ってできています。

原材料はスウェーデン産の針葉樹の天然のパルプでできています。天然パルプは繊維が長いので簡単には破れません。再生紙のように見えますが、再生紙は繊維が短いので強度を保つためには適していません。

その丈夫さは革や布張りのイスと変わらず、張り替えの目安は10年〜15年と言われています。

さらに、初めは固く張った座面は座るごとに座る人のお尻の形に合わせて少しずつ変形してくるので、お尻が包まれるような快適な座り心地となります。

 

Yチェアに使われている木材

Yチェアに使われる木材は、すべて広葉樹です。

発売当初からビーチとオークが多く、2000年前後からチェリーやウォールナットも使用されていました。

針葉樹は50〜80年ほどで材料として使えるくらいに生育するのに比べ、ビーチは100年〜120年、オークは120年〜150年ほどかかります。年月がかかる材ですが、針葉樹より広葉樹の方が硬く経年変化を楽しめます。

 

最後に

Yチェアに限らず、ウェグナーの椅子はフォーマルでもカジュアルでもどのような空間に置かれても馴染みます。

それは、流行に左右されない形状であること、合理的に自然に無駄なく作るかを考え抜いた末にできた造形であることが言えるのではないでしょうか。

また日本でのYチェアの販売数は年間5,000〜6,000脚と言われています。これは、Yチェア年間生産数の4分の1から3分の1にあたります。

日本人が木造建築や木工芸の伝統があり、Yチェアの造形や色気などが日本人の感性に響くからなのでしょう。

 

参考資料:誠文堂「Yチェアの秘密」

 

丸晴の家具づくりのYouTube

https://youtu.be/LahEVLv8rtE

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