第3回多摩川建築塾『藤井 章さんによる設計指導』
2021年7月1日先日、月に1度の多摩川建築塾がありました。
多摩川建築塾というのは、全国のプロの建築士が貪欲に設計を学ぶところで、
以前までは、丸晴工務店に大勢の設計士たちが集まり、講義を聞いていましたが、現在では、先生、設計士ともにzoomにて開催しております。
講義を行なって頂く先生方は有名な先生方ばかりで、
今回は、吉村順三氏の元で設計をされていた、藤井章先生でした。
第一回目の講義で出された設計課題に対して、添削、指導をして頂きました。
【設計課題】
設計に責任を持たないといけない
設計をしていく中で、少しでも違和感のある場所が出てしまったら、それは一から設計をやり直さなければならない。
そのままにすることは、設計を放棄しているのと同じです。
現実にあるものを考えきること
駐車場があるということは、車の履き替えるタイヤや洗車道具などを置くスペースの確保が必要になります。
キッチンには家電以外にも、食材のストックなど多くのものを収納しないといけません。家電や食器の配置、収納棚の確保をしてください。
生活に付随するものを想像する
窓の位置、景色や内側からの高さはもちろん重要ですが、
外側の窓の拭き掃除。自分たちでもできるように設計されているのか?
また、1階寝室の上やすぐ近くにトイレがあれば、流す音が聞こえてしまい不快ですね。
食卓に並ぶ窓は高さを揃えることで、肘をかけることもできるでしょ。
南側を大事にする
南側の階段やトイレはやめましょう。
できるだけ空間を広く、ゆったりとした空間に。
南側に持ってくる部屋をよく考える。昼間に居る人を考えると、自然と部屋の配置が決まると思います。
厳しいお言葉も多くありましたが、設計をする上でとてもためになるお話でした。
お話しいただいた一部となりますが、お家づくりに来られる方の生活に寄り添い、家族構成、行動、生活スタイルを考えきることが大事なのだと学びました。
『多摩川建築塾』に参加される設計士は、常に設計に対して熱い思いがあり、街、人、暮らしをよくするためにはどうしたらいいか。その答えを探すためにも勉強会に参加し、先人の建築をみて学び、欠くことのない探究心で設計をしているのだと思います。
次回は、あの構造設計の『山辺豊彦さん』です!
とても楽しみです。